バイナリーオプションの有料ツールで詐欺被害は起きている?
2015~2016年、SNSを通じて顧客をつかみ、バイナリーオプションのツールを有料で提供していた通称「オプザイル」と呼ばれる若者たちが話題になりました。
彼らはTwitterなどで豪遊ぶりを見せつけ、「これほど稼いでいるのはバイナリーオプションの必勝ツールがあるから」と称し、興味を持って申し込む人に対して有料ツールを販売していました。
ちなみに「オプザイル」とは、「バイナリーオプションにおけるエグザイル的存在」という意味です。 バイナリーオプションで稼いだと称するお金を使って「イケイケ」で「アゲアゲ」な生活を送る姿を積極的にアピールしているところから、やや揶揄の意味をこめて名づけられた名称といえます。
しかし、そんな彼らが販売していたツールは、実際にはすでに存在する無料ツールに少しばかり手を加えただけの代物だったようです。
もちろん、それを使ったからといって儲けることはできません。
その手口は、すでにあるものを無断で使用している点で悪質であり、一説には30万円とも50万円ともいわれる高額でツールを販売していた点もさらに悪質といえます。
また、「彼らは詐欺集団だ」という訴えが国民生活センターに多く寄せられたこと、NHKの情報番組で取り上げられたこともあって、ちょっとした社会問題に発展しました。
このように、有料ツールには詐欺のリスクが付いて回ります。
以下に紹介する体験談を明かしてくれたのは、オプザイルによる被害にあった方ではありませんが、「業者に劣悪なツールを有料でつかまされた」という点では同じ経験を持つ方といえます。
有料ツールを実際に使った人の体験談
僕はバイナリーオプションをここ2~3年やっていますが、勝率は大体55~60%ってところで、まあちょこちょこ儲けがある感じです。
2~3年ずーっとそうです。
確か20,000円とかだったかな……高い金かけて、「勝率90%は確実!」っていう有料ツールも買って使ってたけど、その期間も特に変わりません。
もうこりごり。今は無料ツールを使って地道にこつこつやってますよ。
何で有料ツールを買っちゃったのかって?
どうしてだろうな……必死だったんじゃないかと思いますね。
買ったのは、ちょうどバイナリーオプションを始めたばかりの頃でした。 お金に困っていて、どうしても儲けたかったんです。
「バイナリーオプションはゲームみたいなもん」とネットで誰かが書いてましたが、冗談じゃない。こっちはお金をかけてやってるんだから、「ゲームオーバー!はい終わり」となったら困ります。 勝ち続けたい。勝ってお金を儲けたい。
そう思っていたら、ネットである有料ツールを見かけて。
矢印で「今いけ!」っていうタイミングを教えてくれるというやつで。
思いきって買ってみようと思って買ったんですよ。
でも、これがとんだ無駄な買い物でした。ツール通りにやっても、全然儲からないんですよ。
ネットでは調子いいことがいっぱい書いてありましたけど、まったくの嘘でしたね。
これからバイナリーオプションをやろうと思っている人には、お金を払ってまでツールを買う必要はないってことを強く言いたいですね。
むしろ買ったら負けです。何万もかけて買っても、元は取れないですから。
バイナリーオプションの有料ツールを使う必要はない!
有料ツールに関しては、ネット上にさまざまな情報が見られます。
販売元のオフィシャルサイト、口コミサイト、掲示板、個人ブログ、等々……。
しかし、中には業者の自作自演らしい口コミや無理やり販売に結びつけるためのアフィリエイトサイトなどもあり、情報は虚実が入り乱れている状態です。
実際に購入してみなければわからないわけで、それこそギャンブルのようなものといえます。
オプザイルが販売している悪質なツールや、まったく役に立たない劣悪なツールをつかまされる可能性もあります。
そのようなリスクがあることを考えると、わざわざ有料ツールを購入する必要はないといえます。
有料ツールを購入して一喜一憂するより、無料ツールを使ってしっかり自分自身で為替レートを見る目を養ったほうが、結果的には良い結果をつかむことができるのではないか、と思われます。
バイナリーオプションの有料ツールまとめ
いかがでしょうか。
バイナリーオプションの有料ツールは、一見すると自動的にエントリーのタイミングを教えてくれる便利なものであり、確かに参考にならないわけではないでしょう。
数あるツールの中には、実際に高い勝率で儲けをもたらしてくれるものもあるのかもしれません。しかし同時に、まったくでたらめなツールも少なくないようです。
「着実にしっかりと勝っていくバイナリーオプションを目指している」という方は、自分自身で考える分析力を磨くことを重視したほうが良いといえるでしょう。
そのために、当サイトではむしろ“分析ツール”として使うことができる無料ツールをおすすめしたいと思います。