「バイナリーオプションとFXはどちらの方が勝てるのか?」という疑問。
誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
今回はバイナリーオプションとFXを稼ぎやすさの面で細かく比較していきます。
・ バイナリーオプションとFXはいくらから始められるの?
・ どれぐらい稼げている人がいるの?
・ どちらの方が稼ぎやすいのか、より多く稼げるのか?
上記のような疑問をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。
記事内では、それぞれのメリットとデメリット、取引に必要な金額、実際に稼げている人のデータなどを紹介していきます。
・ バイナリーオプションとFXの大きな違いは「稼ぐ仕組み」
・ どちらでも稼げている人は実際に一定数いる
・ バイナリーオプションを行いながら元手を増やして、FXを視野に入れる方法がおすすめ
バイナリーオプションとFXについて
最初にバイナリーオプションとFXの特徴を簡単に比較していきましょう。
バイナリーオプション | FX | |
稼ぐ仕組み | 上がるか下がるかの2択を当てて稼ぐ | 上がるか下がるか、どれくらいで手仕舞うかを判断して稼ぐ |
レバレッジ | なし(自己資金のみ使用) | あり(自己資金以上の取引が可能) |
スワップポイント | なし | あり(通貨ペアを保有して稼げる) |
主な違いは稼ぐ仕組みです。
バイナリーオプションは現在価格が判定時刻の価格よりも上がっているか下がっているかを判断して稼ぎます。
手仕舞う時間も予め決められていますので長期間保有することはできません。
反対に、FXは入口と出口を自分で決めなければいけません。
エントリーした時点で上がるか下がるか、手仕舞うタイミングはいつか決めて取引できます。
つまり、自由度が高い代わりに難易度も上がっているのがFXといえます。
他にも、自分の預け入れた資金以上の金額を取引できる「レバレッジ」の機能はFXのみとなっています。
バイナリーオプションは自分の入金した金額以上の取引はできません。
資金面で言えばローリスクローリターンがバイナリーオプション、ハイリスクハイリターンがFXということができるのではないでしょうか。
詳しくバイナリーオプションとFXの違いについて知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【徹底比較】バイナリーオプションとFXはどちらが稼げる?違いや難易度、初心者向きかを6項目で検証!シミュレーションも
https://xn--t8j4aa4npgkbzay1d2kmctetk6ag2mfb8loa.com/?p=3338&preview=true
バイナリーオプションのメリットデメリット
バイナリーオプションのメリットは以下の通りです。
・ 取引がとてもシンプル
・ リスク管理しやすい
・ 想定以上に損するリスクがない
・ 少額から始められる
取引する際、最初から損失と利益が決められているため、損切りできずにズルズルと持ち続けてしまうことはありません。
500円~1,000円程度の少額から始められるので、資金を減らすリスクを抑えて取引を始めることができます。
また取引の際に必要な判断は「上がるか下がるか」のみです。
1項目だけで判断して取引でき、とてもシンプルなので初心者にも始めやすいといえるでしょう。
反対に、バイナリーオプションのデメリットは以下の通りです。
・ レバレッジがない
・ 長期間保有できない
・ 価格変動の恩恵を受けられない
損失を増大させない仕組みなので、自由度が低いことがデメリットといえます。
勝利した場合でも、取引金額の80%~100%程度の利益しか受け取ることができません。
そのため、価格が想定以上に急騰や急落しても利益額は一定です。
「急騰して大きく稼げた」という価格変動による恩恵を受けることはできません。
また、判定時刻が来れば強制的に取引が終了します。
長期間保有するトレードがしたい方にとってはバイナリーオプションは不向きといえるでしょう。
FXのメリットデメリット
FXのメリットは以下の通りです。
・ 自由度が高い
・ 大きく稼ぐことも可能
・ 長期間保有できる
・ スワップポイントが受け取れる
FXの最大のメリットは、自己資金以上にレバレッジなどを使って大きく稼ぐことも可能なことでしょう。
国内業者では最大25倍、海外業者では最大100倍以上のレバレッジをかけられます。
そのため、数万円を元手に数百万円分の取引もできるのです。
保有期間や手仕舞うタイミングも調節できるため、自由度が高いです。
「想定以上に上昇したので大勝ちした」という価格変動の恩恵を受けることもできます。
他にも、スワップポイントを受け取る稼ぎ方も可能です。
高金利通貨を買い、低金利通貨を売ることで毎日「スワップポイント」と呼ばれる報酬を受け取ることができます。
例えば高金利通貨の南アフリカランドドル(ZAR)を保有し、低金利通貨の日本円(JPY)を売れば、スワップポイントを受け取れます。
反対に、FXのデメリットは以下の通りです。
・ 判断材料が多い
・ 価格変動によって大損するリスクがある
・ 口座内資金以上に損する可能性もある
各国の経済状況や社会情勢を加味した上で取引していくため、判断材料が多くなります。
また上がるか下がるかだけではなく、手仕舞うタイミングを自ら設定しておく必要があるので、難易度も格段に上がってしまいます。
スワップポイント狙いで取引しても、値動きが乱高下しやすい高金利通貨を買うため、大損をする可能性も考えられます。
またレバレッジをかけられる分、口座内資金以上に損する可能性もあります。
バイナリーオプションよりも、徹底した資金管理が重要になってくるのがFXといえるでしょう。
元手はいくら必要?
それぞれいくら元手が必要なのかを解説していきます。
バイナリーオプションは現金で入金した金額のみ取引できます。
1回あたり500円~1,000円が最低取引金額ですので、元手は数千円あれば十分といえるでしょう。
FXはレバレッジをいくらかけるかによって元手が変わっていきます。
今回はレバレッジを使う場合とレバレッジを全く使わない場合の2通りで紹介していきます。
FXでの取引金額は、「いくらの通貨を、どれくらい買うのか」によって計算されます。
つまり、「購入したい通貨ペアの現在価格 × 通貨量 ÷ レバレッジ」が必要な元手(証拠金)となります。
「130円 × 1,000通貨 」で13万円必要となる計算。
レバレッジをかけると、必要な元手を減らすことができます。
レバレッジ2倍 : 「130円 × 1,000通貨 ÷ 2」 → 7万5,000円必要
レバレッジ5倍 : 「130円 × 1,000通貨 ÷ 5」 → 2万6,000円必要
レバレッジ10倍 : 「130円 × 1,000通貨 ÷ 10」 → 1万3,000円必要
レバレッジ25倍 : 「130円 × 1,000通貨 ÷ 25」 → 5,200円必要
レバレッジ100倍 : 「130円 × 1,000通貨 ÷ 100」 → 1,300円必要
ただしFXで注意しておかなければならないのが、証拠金維持率です。
基準は取引所ごとに異なりますが、ある一定金額以下に評価額が減った場合はポジションが自動的に決済(ロスカット)されます。
レバレッジをかければかけるほど、ロスカットされるタイミングが早まります。
そのため、ポジションを決済されないようにするには、口座内に資金を余分に入れておく必要があるのです。
価格変動が影響してくるため、最低でも10万円程度は入金しておくと安心でしょう。
実際に稼げている人はいる?
「バイナリーオプションやFXで実際に稼げている人はいるのか」という疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
結論としては、実際に稼げている人は一定数いらっしゃいます。
GMOクリック証券が運営する「トレードアイランド」というサイトでは、GMOクリック証券に登録して実際に取引しているユーザーの成績が公開されています。
毎日更新されるため、どのトレーダーがどれくらいの元手でいくら稼いでいるのかを1日、1ヵ月、1年間ごとにランキング形式で確認できるのです。
ちなみにバイナリーオプションとFXの項目は「約定代金」「取引回数」しか確認できません。
そのため、総合成績と照らし合わせて確認していく必要があります。
収支がプラスの人を比較
今回はトレードアイランドを使って、ランキング上位のプラス収支の方を比較していきます。
なお数値は2022年6月19日時点の月間ランキングの数値を使用しています。
収益額ランキングTOP2は、どちらもFXによる利益でした。
・ 上位50人中23人がFX取引の項目でプラス
・ 上位50人中0人がバイナリーオプション取引の項目でプラス
金額面ではFXの方に軍配が上がります。
対して、収益率ではバイナリーオプション取引の項目でプラスになっている方もいらっしゃいました。
・ 上位50人中39人がFX取引の項目でプラス
・ 上位50人中3人がバイナリーオプション取引の項目でプラス
全体的にFXの方が多い結果となっています。
収支がマイナスの人を比較
反対に収支がマイナスのランキングからも比較してみましょう。
こちらも同様に2022年6月19日時点の月間ランキング数値を採用しています。
収益額マイナスのランキングTOP2は、どちらもFXによる損失でした。
・ 下位50人中23人がFX取引の項目でマイナス
・ 下位50人中1人がバイナリーオプション取引の項目でマイナス
FXの項目でマイナスかつ収益額ランキング下位50位にランクインしていたのは、プラス収支と同じ人数でした。
バイナリーオプションもプラス収支とほぼ同じような結果となっています。
・ 下位50人中7人がFX取引の項目でマイナス
・ 下位50人中4人がバイナリーオプション取引の項目でマイナス
マイナス面での収益率はどちらも同じくらいの人数でした。
ランキングからわかること
これらのランキングから分かる事は金額面で比較した場合、FXはハイリスクハイリターンであるといえるでしょう。
大きく稼げる一方で、マイナスに転じてしまうと大きく損失を拡大してしまう傾向が見られました。
またFXでプラス収支を出している総合ランキング上位の方は、収益率と収益額に関わらず全員元手が十分にあった人でした。
最低でも700万円、平均1,500万円程度の元手で運用している人がほとんどで、上位3名は「14億円」「2億円」「1億円」と億単位で運用していました。
反対にバイナリーオプションは大きく稼いでいる人はいないものの、収益額と収益率がともにFXよりマイナス結果を出しにくいというメリットがありました。
どちらが儲かる?どちらを選ぶべき?
どちらが儲かるか、どちらを選ぶべきかは「資金量」と「経験値」によって左右されます。
儲かる額に関しては、レバレッジがかけられて保有期間も調節できるFXに軍配が上がります。
ただし大損するリスクがあることを念頭に置いておきましょう。
最初から元手が億単位で用意できる方は非常に少ないため、初心者の場合は「損失が抑えられるのはどちらか」を重視すべきです。
損失を抑える点では、予め取引金額しか損をしないバイナリーオプションの方が適しているといえます。
そのため、バイナリーオプションでコツコツと資金を増やしながら、資金が増えた際にレバレッジをかけられるFXへ移行していくような流れがおすすめです。
元手が十分にある人は、FXを視野に入れても良いのではないでしょうか。
まとめ
今回はバイナリーオプションとFXを資金面について比較していきました。
トレードアイランドなどを参考にしてみると、少額運用でコツコツ稼ぎたい人はバイナリーオプション、元手がある人はFXがおすすめという結果となりました。
ただし「バイナリーオプションかFX、どちらかのみ取引する」と1つの金融商品だけにとらわれ過ぎないのが大切です。
それぞれのメリットとデメリットを理解した上で自分に合う方を取引していきましょう。
どちらも取引したことがない初心者の場合は、バイナリーオプションのデモトレードなどで感覚を掴むのがおすすめです。
上がるか下がるかを予測して当たるようになれば、「これくらいの期間でこれぐらいの値幅が動くはず」と予測のレベルを上げていきましょう。
そうすることで、バイナリーオプションで培った相場観をFXに活かすことも可能ですよ。