バイナリーオプションで勝てないから何か攻略法を探そうとしていると、「バイナリーオプションの運用代行」というワードを見かけたことはありませんか?
・ 運用代行って詐欺じゃないの?
・ 運用代行で本当に稼げる業者はあるの?
・ 運用代行を利用した人の事例や口コミが知りたい
今回は上記のような疑問をお持ちの方に向けて、バイナリーオプションの運用代行業者について網羅的に解説していきます。
「運用代行やツールなどを使えば簡単に稼げるのか」という疑問を解消するような記事となっています。
・ 運用代行業者の手法目的
・ 運用代行のメリットデメリット
・ 運用代行は本当に儲かるのか
・ 運用代行に騙された事例
・ もし運用代行詐欺にあった時の対処法
バイナリーオプションの運用代行業者について気になっている方はぜひ最後までご覧ください。
バイナリーオプション運用代行業者とは
そもそもバイナリーオプションの運行代行業者とは、バイナリーオプションを自分の代わりに取引などを代行してくれる業者のことを指します。
業者といっても、「法人」「グループ」「個人投資家」など運用形態は様々です。
自分の代わりにバイナリーオプション取引の取引判断をしてくれて利益を上げる代わりに、その利益などから何%支払う、というものが多いです。
相場としては、利益の10~50%、手数料は10~20万円と高額であることが特徴でしょう。
ただし業者ごとに料金形体が異なり、数万円など安価に設定されているところもあります。
バイナリーオプション運用代行業者は違法か
ノウハウがある人が取引してくれる、というサービスは一見魅力的に思えますが、実際に運用している業者はほとんど違法業者です。
ちなみに運用代行に関しては「金融商品取引業」という資格を持っていれば違法ではありません。
「金融商品取引法」に規定された投資性のある金融商品を取り扱う業務のこと。取り扱う内容に応じて、第一種金融商品取引業、第二種金融商品取引業、投資運用業、投資助言・代理業の4つに分類されている。金融商品取引業を行う業者はすべて、内閣総理大臣への申請・登録が必要となり、財産的基盤(最低資本金など)や事業者としての適格性の規定などを満たす必要がある。
第一種金融商品取引業は、有価証券の売買(みなし有価証券を除く)、店頭デリバティブ取引等、引受業務、私設取引システムの運営、有価証券等管理業務などを指し、主に証券会社などが営んでいる。
第二種金融商品取引業は、集団投資スキーム等の自己募集、みなし有価証券の売買等、市場デリバティブ取引(有価証券を除く)などを指し、主に自己募集のファンドなどが営んでいる。
投資助言・代理業は、投資顧問契約に基づく助言、投資顧問契約や投資一任契約締結の代理・媒介等を指し、主に投資顧問業者(投資助言・代理業者)などが営んでいる。
投資運用業は、投資一任契約等に基づく運用、投資信託等の運用、集団投資スキーム等の運用等を指し、主に投資信託委託業者(運用会社)や投資顧問業者(投資運用業者)などが営んでいる。
野村証券HPより引用
実際に金融庁に登録している金融取引業者は、日本に多くいらっしゃいます。
バイナリーオプション自体が違法ではないため、もしもその業者が認可を受けているのであれば違法とは言えません。
しかし、資格がないのに運用代行を行うと違法です。
運用代行資格の取得まで、様々な勉強する必要があり手間もかかるため、実際に取得しているバイナリー運用代行業者はほぼいないと言っても過言ではありません。
ちなみに、もしも違法で運用している代行業者に頼んでしまった場合、顧客(依頼主)は罪には問われないので安心してください。
バイナリーオプション運用代行業者の目的
バイナリー運用代行業者の目的は、簡単に言えばお金を稼ぐことです。
・ 指定の取引所で取引するたびに手数料が入ってくる仕組みで稼ぐ
・ 依頼料で稼ぐ
・ 入金額をそのまま引き出して逃げる
手数料は一般的な投資信託と違って非常に高く設定されています。
株などの投資信託は数万円以内に収まることが多いのですが、バイナリーオプション運用業者の手数料は数十万、酷いところでは数百万円もかかります。
また資金も一気に請求せず、段階的に請求して始めやすいようにし、利用者が継続して支払ってしまうように仕向けています。
バイナリーオプション運用代行業者の手口・手法
実際のバイナリー運用代行業者の手口を紹介していきます。
手口①:SNSで募集
SNSやネットなどを使って集客し、顧客を集める人がほとんどです。
多く見られるのはTwitterでInstagramなど、募集しているのはほとんど個人の代行業者です。
「利益率何%」「勝率何%」という謳い文句で、DMなどへ連絡しています。
上のような誘い文句を一度でも目にしたことがあるのではないでしょうか?
実際に本当に出している可能性もゼロではありませんが、フォロワーも少なく、知名度も低く、手法も低い勝率であることがほとんどです。
実際に、取引手法を具体的には教えてくれることはないでしょう。
手口②:代行と称して自動売買を販売
運用代行として独自のツールを販売する、ツール販売業者も兼ねていることもあります。
自分が運用するだけでなく、追加でツール購入を勧め、高額な費用を請求してきます。
ちなみに、バイナリーオプションのツール売買について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ツール売買の実例を確認できるため、ツールについて知らない方は一度目を通しておくことをおすすめします。
手口③:バックテストに顧客口座を代用する
運用代行業者は、別の業者から依頼されたバックテストを依頼の顧客のアカウントで行うこともあります。
他にも、顧客にその方法通りに取引するよう指示を行うこともあります。
もちろんバックテストがどのような結果になるかは、保証してくれません。
そもそも顧客のお金を使ってバックテストしてしまうことに違和感しか感じないのではないでしょうか?
手口④:コンサルもセット販売
運用代行業者は自分の実績を顧客に伝え、取引代行以外にも「自分で稼げるようになりたい」という顧客の心理を上手く利用してコンサルも販売してきます。
コンサルと称して代行よりも非常に高額な金額を要求されます。
運用代行頼んでいるので、顧客と業者にある程度の信頼性が築き、コンサルまで誘導しやすくする非常に悪質なサービスといえるでしょう。
ちなみにバイナリーオプションのコンサル相場は数十万単位です。
バイナリーオプション運用代行業者のメリット・デメリット
運用代行業者のメリットとデメリットは以下の通りです。
・ バイナリーオプションを勉強する手間が省ける
・ プロ(自称)に頼むことができる
・ 資金を払えばすぐに開始できる
バイナリー取引をすべて一任できるため、バイナリーに関する勉強の手間が省けるメリットがあります。
初心者の頃は何をどうしていいのかわからず、損失を出してしまうこともあります。
その際にバイナリー初心者でも「料金を払えば気軽に始められる」という面で選ばれているのは確かです。
ただ次に紹介する理由などからおすすめはしません。
・ 非常に高額
・ 負けても自己責任、保証なし
・ 取引業者の手法や勝率が根拠に乏しい
・ 個人情報を悪用される、口座乗っ取りのリスク
・ 契約書がない
デメリットとしては非常に高額であり、負けても自己責任になることがほとんどです。
また取引業者自体の勝率も明らかになっておらず、手法も隠されたまま運用をお願いすることになります。
他には悪質業者に支払うことために、個人情報の流出も避けられません。
悪質な詐欺業者に個人情報が流通してしまったら、他のところで使われてしまうことも考えられます。
口座が乗っ取られ、口座凍結して不利益を被るリスクがあるのに関わらず、代行業者は被害を1ミリも被らないことも悪質性が高いです。
またオンラインのみのやりとりが多く、契約書なども発行されません。
契約書はないため、返金など警察に動いてもらうことは難しくなりますので、デメリットの方が大きいといえるでしょう。
バイナリーオプション運用代行業者は本当に儲かるか
本当に運用代行業者に任せて儲かるのでしょうか?
「勝率90%」や「月利10~20%」など奇跡的な数字を掲げて顧客を募集していますが、現実的ではありません。
理論上は不可能ではないと言えますが、難易度は非常に高く、達成し続けている人はいません。
それだけの成績が出せるのであれば、人に教えず自分のお金を運用しておけば安心できますよね?
代行業者側に「稼げない」「勝ち続けられない」という不安があるから、手数料やコンサル料などの確実にもらえる資金を確保しておくのです。
投資の世界では「月利数%」を出し続けられるだけでもプロの仲間入りといえます。
それなのに知名度のない個人が、月利10%を何度も叩き出している状況は、考えにくいのではないでしょうか?
バイナリーオプション運用代行業者の事例
では実際に運用代行業者へ頼んでしまった人が、どのような感想を抱いているのか事例や口コミを調査してみました。
代行詐欺に遭ってしまった方のツイートです。
入出金履歴のみ見せて、着金を行わないという悪質な業者の被害に遭われ、自分を責めてしまうことも。
振込みの話になった時に「経理の者に伝える」ってワードでそれまでの不安が確信に変わったけど、それでもお金は渡してしまってるから、ギリギリまで信じる道しかなかった…。
ほんとに馬鹿。 しにたい。
@empty_cage3082 2022.3.24 16:03
後悔している方や、そもそも代行を疑問に思う方も見受けられました。
●●(個人名)っていうマスクした画像の人にBO代行頼んでたけど、金持って逃げられました。。
やはり他力に頼るのダメですね
@yamachankougyou 2021.5.5 18:45
「BO代行!報酬は50%!」とかいう人いるけど、あれって何得なんですかね?
実績があるとか勝てるロジック持ってるとか言うくらいなら自分で取引をした方が2倍稼げるんじゃないですかね?
ふと疑問に思いました。
@tarou_highlow 2019,8,29 9:40
基本的にネット上でやり取りするため、資金が持ち逃げされて泣き寝入りする可能性が高いです。
もしもこのような方々に騙されて裁判沙汰になり返金されたとしても、裁判費用は自分が負担しなければなりません。
こう考えると「リスクしかない」とお分かりいただけるのではないでしょうか?
もしも運用代行詐欺にあった場合の対処法
ではバイナリーオプション運用代行業者に騙されてしまった場合の対処法を、2つほど解説していきます。
対処法①:国民生活センター、弁護士などに相談
まずは国民生活センターや弁護士などに相談しましょう。
弁護士に相談してみるのも手ですがハードルが高いという方は、最初は国民生活センターに電話するだけでOKです。
「騙されてしまって恥ずかしい」と自分を責めてしまった方でも電話ですので、相談しやすいメリットがあります。
対処法②:金融サービス利用者相談室に電話
また金融庁が運営する「金融サービス利用者相談室」なども電話で相談ができます。
受付時間 : 平日10:00 ~ 17:00
電話番号 : 0570 – 016811(IP電話からは03 – 5251 – 6811)
※FAXやウェブ、郵送も対応
こちらの相談室は、返金対応へ動いてくれる訳ではなく、「これからどの機関に相談すべきか」「今後の対処法」などを教えてくれるサービスです。
国民生活センターや弁護士などに相談する前に、一度自分の現状を整理したい際に電話して確認してみるのも良いかもしれません。
バイナリーオプション運用代行まとめ
今回はバイナリー運用代行業者について紹介してきました。
基本的に代行業者の実態が掴めず、警察も動いてくれずに泣き寝入りになった事例は山の数ほどあります。
運用代行業者の利用は、資金が戻ってこない可能性がある上に利益や手法も不明瞭、個人情報も抜き取られるなど悪質極まりない方法でお金を騙し取ろうしてきます。
払ってしまった資金が返金される可能性は低いため、自分の力で運用できるように努力していくことを忘れないようにしましょう。
また、運用代行業者に資金を払っただけでは、自分の知識は増えません。
同じ金額を使うのであれば、勉強してバイナリー取引を自分で行うという経験に投資する方がよっぽど身になるのではないでしょうか?
甘い言葉に騙されず、自分でしっかり利益を出せる練習をコツコツと続けていきましょう。