今回は9月4日に発表された、アメリカ(NFP)雇用統計で指標スキャルを行った結果を公開させて頂きます。
指標スキャルとはどういう取引手法なのか、そしてアメリカ(NFP)雇用統計とは何の事を言っているのか、その点にも詳しく触れていこうと思います。
また、指標スキャルはバイナリーオプション初心者でもツールいらずで覚えられる手法になるので、予想の立て方まで解説します。
指標スキャルとは
指標スキャルとは“指標スキャルピング”の略称で、経済指標発表のタイミングで取引を行う事を指します。
同じ為替相場取引のFXでは、ギャンブル要素が高いと避けられがちですが、FXでも指標スキャルを利用して“億トレーダー”になった人もいます。
指標スキャルを極める事が出来れば、バイナリーオプションでも十分大きな利益を出す事が出来るでしょう。
経済指標とは
指標スキャルは経済指標のタイミングで取引を行っていきます。
つまり重要になってくるのは、経済指標です。
経済指標は、為替相場に大きく関係していて、各国の経済状況によって上下に大きく変動します。
特に、国際決済通貨の、アメリカ(ドル/$)・ユーロ(ユーロ/€)・日本(円/¥)・イギリス(ポンド/£)・スイス(フラン/₣)、関連の発表は多くの投資家達が売買を行うので、大きく相場に影響を与えます。
アメリカ:NFP雇用統計/ADP雇用統計/ISM製造業/ISM非製造業/GDPなど全般
ユーロ:ドイツの景況感指数/小売売上高/GDP/ECB政策金利
日本:GDP/日銀・金融政策決定会合発表/日銀短観-大企業製造業 業況判断指数
イギリス:GDP/BoE政策金利/消費者物価指数/雇用統計
スイス:SNB政策金利発表
以前にも指標スキャルについて詳しく取り上げているので、合わせてご覧いただけたらと思います。
指標スキャル やり方
指標スキャルのやり方は2つあります。
1つ目は“経済指標の発表後、トレンド方向へエントリー”する手法。
もう一つは、“あらかじめ発表数値を予測し、発表前にエントリーをして、発表後に取引が終了するようにエントリー”する手法です。
今回は、あらかじめ予想を立てて、発表前からエントリーをする手法を取ります。
指標スキャル 予想の立て方
指標スキャルは、経済指標の発表が軸になっているので、予想を立てるにはまず”経済指標の確認”をしましょう。
(画像引用元:https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
(画像引用元:https://fx.minkabu.jp/indicators)
経済指標は多くのトレーダーが注目しているので、多くの為替サイトで確認が可能です。
経済指標には「発表時刻」「発表国」「前回発表結果」「市場予想」「チャートに与える影響の強さ」が表記されています。
為替チャートは投資家達の“利食い・損切り(売買)”によって変動していくので、発表結果が過去発表時よりポジティブな内容だった場合、関連通貨の価値が上昇し、逆にネガティブだった場合は関連通貨の価値が下降します。
また、過去発表時との結果の比較だけで相場が動く訳ではなく、市場予想よりポジティブな発表結果だったのか、ネガティブな発表結果だったのかにもよって変動します。
その他にも“何月分の発表なのか(発表月の各国の経済状況はどんな様子だったのか)”、“世界情勢はどのような流れなのか”、“発表される経済指標の過去の推移はどうなっているのか”、“発表される指標の関連指標の結果はどうだったのか”といった色んな要素を考慮して予想を立てていく必要があります。
・市場予想よりもポジティブな結果になるか、ネガティブな結果になるか
・何月分の経済指標発表なのか
・発表される経済指標の過去の推移はどのような結果だったのか
・発表される経済指標の関連指標の結果はどうだったのか
上記点を総合的に考慮して、発表される経済指標の予想を立てていきます。
では、実際に今回取引を行ったアメリカ(NFP)雇用統計がどのような予想になったのか解説させて頂きます。
9月4日 アメリカ(NFP)雇用統計 予想
今回は以前も取引を行った事がある、アメリカ(NFP)雇用統計になります。
雇用統計とは、アメリカの労働省が発表する“アメリカの労働者の雇用状況の調査を行った指標”になります。NFPは「Nonfarm Payroll」の略で、農業部門以外への就業者数を集計したものです。
GDP世界一位で経済大国アメリカ雇用者数の発表は、過去に数円動いたほど為替チャートに大きく影響します。
そんなアメリカ雇用統計の過去発表と市場予想は以下の通りです。
【日本時間 21:30】
8月非農業部門雇用者数変化(前月比)
予想(140.0万人)
前回(176.3万人)
8月失業率
予想(9.8%)
前回(10.2%)
8月平均時給(前月比)
予想(0.0%)
前回(0.2%)
雇用統計は実際に雇用統計の数値だけではなく、失業率や平均時給も同時に発表されます。
そんな雇用統計はネガティブな発表結果になるのではないかと市場予想が出ています。
ですが、“今回の発表ではポジティブな結果になるのではないかと予想”します。
予想の解説
今回発表される雇用統計(8月分)はポジティブな内容になるのではないかと予想しました。その理由は、関連発表の数値がよかったからです。
(NFP)雇用統計の主だった関連発表は「ADP雇用統計」「ISM製造業」「ISM非製造業」「新規失業保険4週」になります。
上記関連発表の新規失業保険4週の結果が悪くなかった点と、ADP雇用統計が市場予想よりは悪かったものの過去発表結果よりは悪くなかった点を加味して、今回の(NFP)雇用統計はポジティブな結果になるのではないかという予想になっています。
懸念される点としては、ISM製造業が13か月連続で50を割っている点と、直近で発表されたISM非製造業の結果が悪かった点になります。
それでは実際に雇用統計上昇で取引をした結果をご覧いただけたらと思います。
9月4日 アメリカ(NFP)雇用統計 発表結果と取引結果
実際にハイローオーストラリアで、雇用統計のタイミングで取引を行った結果をご覧いただけたらと思います。
画像をご覧になって頂くとチャートの右側で、予想通りチャートが上昇しているのがわかるかと思います。
取引結果としては、20戦20勝0敗と全勝になりました。
発表結果は以下の通りです。
【発表結果】
(8月) 非農業部門雇用者数変化(前月比)
結果 137.1万人
予想 140.0万人
前回 173.4万人(176.3万人から修正)
(8月) 失業率
結果 8.4%
予想 9.8%
前回 10.2%
(8月) 平均時給(前月比)
結果 0.4%
予想 0.0%
前回 0.1%(0.2%から修正)
雇用者数は市場予想通り減ってしまいネガティブな結果になり、さらに前回発表が176.3万人から下方修正が入り173.4万人になりました。
雇用者数は前回発表よりも市場予想よりも下回っていたネガティブな発表結果だったのですが、失業率と平均時給がポジティブな内容だったので、そちらが強くチャートに反映され上昇していきました。
9月4日 アメリカ(NFP)雇用統計 ハイローオーストラリアで全勝 まとめ
今回は、9月4日に発表されたアメリカ(NFP)雇用統計でハイローオーストラリアを利用して取引したら全勝という内容になっています。
今回取引を行った(NFP)雇用統計は、雇用者数の発表結果だけではなく、失業率や平均時給も同時に発表されるので、雇用者数だけで考えては損失を出してしまいます。
過去の推移や関連発表から、今回発表はどうなるのか予想をしていきましょう。
加えて指標スキャルの予想のやり方と解説も掲載したのですが、指標スキャルはバイナリーオプション初心者でも予想が可能な手法です。
経済指標はヤフーファイナンスなので簡単に確認する事が出来ます。
確認が出来れば、あとは予想をして、指標発表のタイミングで取引を行うだけです。
ツールに頼る必要のない手法になっているので、バイナリーオプション初心者は予想の練習として、指標スキャルを利用していくのもいいでしょう。
バイナリオプションおすすめランキングNO1
ハイローオーストラリア公式はこちら