目次
- 1 バイナリーオプションのボリンジャーバンドとは
- 2 バイナリーオプションのボリンジャーバンドで見られる動き
- 3 ボリンジャーバンドの動き①スクイーズ
- 4 ボリンジャーバンドの動き②エクスパンション
- 5 エクスパンション開始時の動き「バンドウォーク」
- 6 ボリンジャーバンドの導入方法
- 7 ボリンジャーバンドでのバイナリー必勝法
- 8 スクイーズの攻略法
- 9 スクイーズの攻略法でのポイント
- 10 エクスパンションの攻略法
- 11 エクスパンションの攻略法でのポイント
- 12 バンドウォークの攻略法
- 13 バンドウォークの攻略法でのポイント
- 14 実際にボリンジャーバンドを使っている人の口コミ
- 15 ボリンジャーバンドの注意点・デメリット
- 16 ボリンジャーバンド注意点①:逆張りであることに注意する
- 17 ボリンジャーバンド注意点②:上昇や下落を見極めなければならない
- 18 バイナリーオプションボリンジャーバンドまとめ
バイナリーオプションでは、ボリンジャーバンド使って取引することも可能です。
今回は、ボリンジャーバンドを使った攻略法3選、MT4への設定方法などを解説していきます。
バイナリーオプションのボリンジャーバンドとは
ボリンジャーバンドは、米国投資家のジョン・ボリンジャーが開発したテクニカル分析の指標です。
相場の動きを一定期間計測し、その数値を元に、統計的に今後価格がどれくらいまで動くのかを表した線です。
標準偏差(σ:シグマ)と呼ばれる統計学の単位を使って、±1σ、±2σ、±3σという6つのラインを表示させていきます。
これらの線は、
±1σの範囲で動く確率:約68.3%
±2σの範囲で動く確率:約95.4%
±3σの範囲で動く確率:約99.7%
を表しています。
つまり、+2σと-2σで囲まれた範囲内においては、約95.4%の確率で価格が動くということになります!
ちなみにバイナリーオプションでは「+2σ」「-2σ」と「+3σ」「-3σ」を使うことが多いですよ。
ボリンジャーバンドは、リアルタイムで値動きが反映され、値動きの変動(ボラティリティ)を視覚的にとらえることができる優秀なテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドのメリット:リアルタイムで反映、ボラティリティがわかる
バイナリーオプションのボリンジャーバンドで見られる動き
ボリンジャーバンドで見られる動きは、大きく2つに分けることができます。
スクイーズ:バンド幅が狭まる エクスパンション:バンド幅が広がる
そして、エクスパンションが起こった後に発生するのが、「バンドウォーク」と呼ばれる現象です。
ではそれぞれ一つずつ理解していきましょう。
ボリンジャーバンドの動き①スクイーズ
ボリンジャーバンドの上下幅が比較的狭いまま推移している形を「スクイーズ」と呼びます。
レンジ相場で見られることが多く、価格が上下どちらにも動かずにもみ合っているタイミングで現れることが多いです。
レンジ相場:上昇や下落どちらにも動けていない状態で、一定の範囲で推移している相場を指す。
スクイーズでは、今後の上昇や下落にむけて準備運動をしているような段階であると判断できます。
スクイーズが終了すると、多くの場合、トレンドが現れることが多いですよ。
トレンド:相場の方向性。上昇トレンドと下降トレンドがある。
ボリンジャーバンドの動き②エクスパンション
ボリンジャーバンド幅が、上下に大きく開いた形を「エクスパンション」と言います。
一気に上下どちらかにチャートが動いていくことが多く、下落なら「-1σ」「-2σ」「-3σ」、上昇なら「+1σ」「+2σ」「+3σ」ボリンジャーバンドが大きく広がります。
エクスパンションが形成される流れは以下の通りです。
⒈ スクイーズ発生
⒉ 大きな値動きがあり、価格が上下どちらかに動く
⒊ エクスパンション形成
反対にエクスパンションが終了し、バンド幅が狭くなっていくとスクイーズに移行するという流れになります。
ちなみに相場は常に、スクイーズとエクスパンションを繰り返しているという特徴を持っています。
エクスパンション開始時の動き「バンドウォーク」
スクイーズからエクスパンションへ移行していく際に、ボリンジャーバンド特有の「バンドウォーク」という動きを見せることがあります。
これは、ローソクが±2σの線に沿って推移していく動きを指しています。
バンドウォークが発生した場合、そのトレンドは強いトレンドであると判断されることが多いです。
ボリンジャーバンドの導入方法
ではボリンジャーバンドをMT4などの分析ツールへ導入する方法を紹介していきます。
チャートを表示させた状態から始めていきます。
⒈ 「挿入」「インジケーター」をクリック ⒉ 「トレンド系」「Bolinger Bands」の順番でクリック ⒊ 期間と偏差を入力して完了
期間や偏差を変更したい場合、「ボリンジャーバンドを右クリック」→「プロパティ Bollinger Bands」→「数値を入力」で変更できますよ!
トレーディングビューでは、
①インジケーターボタンをクリック
②検索欄にボリンジャーバンドと入力
③ボリンジャーバンドを選択
でOKです。
数値の設定基準
ちなみに数値は20、25などが設定されることが多いです。
期間を小さくすると、バンド幅の動きが激しく、期間を大きくすると動きは緩やかになります。
つまり、以下のように言い換えることができます。
期間小さい:エントリータイミングは増えるが、ダマシが発生しやすい
期間大きい:エントリータイミングは減るが、ダマシが発生しにくい
ダマシとは:期待した方向に価格が動かないこと
初心者の内は、なるべく数値を下げずに練習することをおすすめします。
ボリンジャーバンドでのバイナリー必勝法
ではボリンジャーバンドを使ったバイナリーオプションでの必勝法を、「スクイーズ」「エクスパンション」「バンドウォーク」に分けて解説していきましょう。
主にスクイーズの場合は逆張り、エクスパンション・バンドウォークの場合は順張りをしていくような方法となっています。
今回はわかりやすさを重視するため、±2σのみ表示させて解説していきます。
スクイーズの攻略法
スクイーズでは、レンジ(もみ合い)が続いていくため、一定期間の上下ボリンジャーバンド内で方向性が出ずに動いていく特徴があります。
そのためスクイーズが出現した際には、「± 2σ」「± 3σ」のバンド外に出たタイミングで逆張りをしていきます。
-2σ、-3σから外に出た場合:「High」エントリー +2σ、+3σから外に出た場合:「Low」エントリー
理論上、±2σは95.4%、±3σは99.7%の確率で、その範囲で価格が収まる確率で価格が収まるはずです。
そのため、95.4%や99.7%の方にいずれ価格が戻ると考えてエントリーするのがスクイーズでの攻略法です。
スクイーズの攻略法でのポイント
スクイーズでの逆張り手法を行う際には、RSIなどの別のインジケーターなどを併用して行えばダマシを回避しやすくなります。
もし、-2σで外に出た場合、Highエントリーするなら、
⒈ 売られすぎ・買われすぎを表すRSIが「買われすぎ」を示す ⒉ 売られすぎ・買われすぎを表すRSIが「売られすぎ」を示す
どちらの場合が上手くいきやすいでしょうか?
答えは、②の売られ過ぎの時に「Highエントリー(買い)」を行う、です!
①の時にHighエントリーをしてしまうと、なかなか上昇せず逆に価格が下がっていく可能性も考えられます。
RSIも買いサイン、ボリンジャーバンドも買いサインというように、複数の指標のサインが重なるポイントでエントリーした方が上手くいく可能性が高まることを念頭に置いておきましょう。
エクスパンションの攻略法
エクスパンションでは、ボリンジャーバンドが広がっていく流れに沿って順張りをしていきます。
スクイーズから一気にボリンジャーバンドが広がり、上昇・下落し始めたタイミングで、
上昇し始めた場合:Highエントリー 下落し始めた場合:Lowエントリー
のようにトレンドに合わせてエントリーしていきます。
流れに沿ってトレードができ、使いやすいのが特徴です。
エクスパンションの攻略法でのポイント
エクスパンションが発生するタイミングでは、上昇時は「プラス(ローソクの上)」のバンド幅、下落時は「マイナス(ローソクの下)」のバンド幅が大きく広がります。
このチャートでは、上下のバンドの広がりが不十分であり、すぐに価格が下落してしまいました。
発生時に、それぞれ上下のバンド幅を確認しておくと、エントリーするヒントになりますよ!
バンドウォークの攻略法
エクスパンションが発生し、強いトレンドであった場合はローソクが2σに沿って推移していきますので、その方向に順張りを行います。
上昇時:Highエントリー 下落時:Lowエントリー
バンドウォークでは強いトレンドが発生していると判断されるため、大きく価格が動く可能性が高いです。
バンドウォークの攻略法でのポイント
ローソクが2σを大きく抜けすぎていないか、を確認しておく必要があります。
2σを抜け、3σまで大きく抜けていた場合、バンドウォークを形成せずに戻す可能性も考えられます!
ですので、「2σを抜け過ぎていない」「2σに沿って推移し出した」2点を確認してからエントリーする方が、攻略法の精度を上げることができますよ。
実際にボリンジャーバンドを使っている人の口コミ
では実際にボリンジャーバンドを使って取引している人の感想を見ていきましょう。
お疲れ様です【ボリンジャー順張り】
トレードは相場の大きな流れに沿いトレンド時は順張りが有効になり、ボリンジャーバンドを活用すると分かりやすくバンドが開けばトレンドが起きます。
エントリーの注意点は、3σまで到達した場合は返しがあるので2σ付近まで待つ方が良いですね。#fx #バイナリー
@minato0002 2022,3,15 18:00
トレンド発生の起点をボリンジャーバンドで判断することをおすすめしている方がいらっしゃいました。
バンド幅が拡散したタイミングで、上昇トレンドや下降トレンドが発生しやすいことを覚えておきましょう。
ボリンジャーバンドは使いやすいただトレンド指標は結局MAなんだよな
@all_karakara 2019,1,30 12:51
トレンドを判断するものとしてボリンジャーバンドを使うのではなく、トレンドを移動平均線(MA)で確認することをおすすめしている方もいらっしゃいました。
トレンドを判断するのではなく、ボリンジャーバンドはエントリーのタイミングを決める瞬間的な指標として活用できそうです。
あたし、バイナリーやるのにすごく意識してることあるのよ
ボリバンの収縮~拡散
画像は、lowエントリーするとき収縮と拡散時ではどちらが勝率いいかってことよ
#fx #バイナリー
@N_maya1110 2022,3,10 16:57
拡散時にLowエントリーした方が勝率がいい、ということを伝えている方もいらっしゃいました。
収縮していく時にLowエントリーしても動きが見えづらく、判定時刻付近で下落していたのに、急に上昇して損をする、という可能性もありえますよね。
バイナリーでは、値動きが小さいと不利になる可能性もありますが、拡散していくタイミングでエントリーできれば、値動きが大きくなることを期待できます。
一旦大きく下落してしまえば、判定時刻直前で一時的に上昇しても、判定価格までに価格が戻すことは難しくなる場合もありますので、利益が取れる確率も高くなるという訳です。
ボリンジャーバンドの注意点・デメリット
バイナリーオプションでボリンジャーバンドを使う際に、2点ほど注意していただきたいポイントがあります。
ボリンジャーバンド注意点①:逆張りであることに注意する
スクイーズでの手法は逆張り手法であることを必ず念頭に置いておかなければなりません。
バイナリーオプションで取引する際、
上昇しそうだからHighエントリー 下落しそうだからLowエントリー
と相場の方向性を見ながら取引していきますよね。
その際に、
相場が上昇しているのにLowエントリー 相場が下落しているのにHighエントリー
と逆張りをしてしまうと、いつまでたっても反転せずにトレンドが継続し続け、損をしてしまう可能性も考えられます。
ですので、スクイーズを使う際には「本当にレンジ相場なのか?」を判断する必要があります。
「RSIが50付近で推移している」などを確認して、予めレンジ相場かどうかを判断しておきましょう!
ボリンジャーバンド注意点②:上昇や下落を見極めなければならない
逆張りである事に関連して、「今は上昇なのか、下落なのか」などトレンドの理解が必須となります。
トレンドが発生していない時はスクイーズ、発生時はエクスパンション状態であると判断できるからです。
他にも、直近のレジスタンスラインやサポートラインを抜けた際には、エクスパンションが発生することも多いですよ。
トレンドの理解や、サポートラインなどを上手く引けるようになると、よりボリンジャーバンドの理解が深まりますので、トレンドなどはこちらの記事を見て確認しておきましょう!
その他の攻略法はこちらの記事をご覧ください。
バイナリーオプションボリンジャーバンドまとめ
今回はボリンジャーバンドをバイナリーオプションで使う際の攻略法について紹介してきました。
±2σや±3σを使うことが多く、判断しやすいため、トレンドに沿った取引を行うことができます。
特に、バンドウォークが発生した際、その方向に向かって順張りしていく方法はよく使われていますよ!
ダマシなどにも引っかからないように、設定期間を大きくしたり、他のインジケーターと組み合わせていったり工夫をしていくことをおすすめします。
早速使いたいという方は、デモ取引などで「どういう場合にダマシが起きやすいのか?」と自分なりに検証していくことから始めてみてはいかがでしょうか?
最初はお金をかけずに取引したいという方に、デモ口座はぴったりですよ!