バイナリーオプションの取引で、トレンドラインとRSIを組み合わせて使いこなせるようになると、より精度の高い取引ができるようになります。
トレンドラインは抽象的なテクニックの部類になりますので、いざ引いてみようとしても難しく断念してしまうことも少なくありません。
そんな時は、初心者でも視覚的にわかりやすいRSIを組み合わせることで、「使いやすい」や「ダマシ(想定と反対方向に動くこと)に遭いにくい」などのメリットが生まれます。
今回はRSIとトレンドラインを組み合わせた具体的な取引手法や、その注意点などを解説していきます。
バイナリーオプションをもっと勉強したいという方にはぴったりの記事となっています!
2つはハードルが高いと感じる方は、できるところから取り入れてみてはいかがでしょうか?
RSIとは
RSIとは、「Relative Strength Index」の略で、相場の過熱感を表すテクニカル指標です。
日本語では「相対力指数」と言われ、現在相場が「買われ過ぎ」であるか「売られ過ぎ」であるかを判断することができます。
RSIは使っている人口が非常に多く、バイナリーオプション以外でもFXや株式投資でも使われることの多い指標ですよ!
RSIは、0から100%の中で推移していき、
買われ過ぎ:70%、75%、80%以上
売られ過ぎ:30%、25%、20%以下
という数値で相場の過熱感を判定していきます。
数値を「80%・20%」など厳しめに設定すると、ダマシが少なくなる代わりにエントリー回数が減ります。
「70%・30%」でも問題ありませんが、エントリー回数が減ってもいいけれど損をするのが怖いという方は「80%・20%」から始めてみるのも手です。
バイナリーオプションでのRSIの使い方
バイナリーオプションでRSIを使う際に、基本的に以下のような判断で、エントリーをしていきます。
RSIが高水準:上昇しすぎており、そろそろ下落しそうと判断して「High」エントリー RSIが低水準:下落しすぎており、そろそろ上昇しそうと判断して「Low」エントリー
設定範囲は14日であることが多いです。
9日を設定する方もいらっしゃいますが、最初は設定値を変えなくても問題ありません。
トレンドラインとは?
トレンドラインとは、ローソク同士を結んだ線のことを指します。
チャートにはトレンドと呼ばれる、相場の方向性を示す動きがあります。
トレンド:上昇時は上昇トレンド、下落時は下降トレンドと呼ぶ。相場の方向性を示す。
このトレンドをわかりやすくするために線を引いて、相場の方向性を視覚的に判断することができるのが「トレンドライン」です。
トレンドラインを引く際に、ローソクの実体だけではなく、ヒゲなども含めて引くとより正確なトレンドラインを引くことができますよ。
トレンドラインを引いて、3種類の相場を判断することができます。
⒈ 上昇トレンド:右斜め上に向かって引く ⒉ 下降トレンド:右斜め下に向かって引く ⒊ レンジ(もみ合い):水平に引く
トレンドラインをうまく引けない、トレンドの区別がわからない場合、こちらの記事で解説しています。
トレンドラインは引けば引くほど、上手く機能するラインが引けるようになります。
練習が必要なテクニックですが、トレードをしていく上で必要になってくるスキルといえます。
ちなみに、トレンドラインをブレイク(ローソクが価格を抜くこと)すれば、トレンドが転換するサインとなります!
バイナリーオプションでは、
上昇トレンド中:トレンドラインから下にローソクが抜ければ下落すると想定し、「Low」エントリー 下降トレンド中:トレンドラインから上にローソクが抜ければ上昇すると想定し、「High」エントリー
というように取引していきます。
なぜRSIとトレンドラインを組み合わせる必要があるの?
では、そんなトレンドラインとRSIをなぜ組み合わせる必要があるのか、解説していきましょう!
理由①:ピークや底がわかりやすいから
組み合わせる理由は、RSIが視覚的にトレンドの終わりを確認しやすいためといえます。
RSIは、上昇トレンドや下降トレンドが発生している時、
上昇トレンド発生中に、高水準になる → そろそろ上昇トレンドが終わりそう 下降トレンド発生中に、低水準になる → そろそろ下降トレンドが終わりそう
と判断することができます。
このチャートでも、RSIが一気に上昇し、「相場が急激に上昇しすぎている」という過熱感を表しています。
そのため、上昇していた動きが下落し始めており、結果的にピークを捉えていることがわかります。
つまり、上昇のピークや、下落の底を数値で捉えやすいメリットがあるといえますね!
理由②:ダイバージェンスがあるから
またRSIには、ダイバージェンスと呼ばれる「逆行現象」という動きがたまに見られます。
これは相場は上昇しているのに、RSIは低水準で推移していることを指します。
上昇トレンド時:価格が上昇しているのに、RSIが下がり出す 下降トレンド時:価格が下落しているのに、RSIが上がり出す
このダイバージェンスが発生したタイミングでは、売られすぎ買われすぎの力が溜まっていることを表しています。
もし上昇トレンド時にダイバージェンスが起こって、RSIが一気に下がり出した場合、「今まで溜まっていた売りの勢いが発散された」ことを意味します!
つまり、Lowエントリーした方が利益が取りやすいのはわかりやすいのではないでしょうか?
例えば、こちらのチャートでは上昇しているのにRSIが下落していくダイバージェンスが発生しています。
この時に、RSIが急激に下がった場所でLowエントリーをすれば、下落が取れるというわけです。
RSIを使えば、「上昇トレンド時に下へブレイクする瞬間」と「ダイバージェンスが発生時にRSIが急落する瞬間」が一致する場所を狙って取引することができます。
理由③:双方にデメリットが補い合えるから
2種類の指標を使っていますので、
RSIのデメリットである「ダマシに遭いやすいこと」 トレンドラインのデメリットである「抽象的で判断しづらい」
という点を双方で補い合うことができますよ。
指標一つだけで判断していくのは、非常に難易度が高いです。
一時的にうまくいくことはあっても、長期的な目線で見ると、対応できる相場が限定されることで負けやすくなり、1つだけの手法で取引するのはおすすめできません。
理由④:使っている人が多いから
みんなが使っている方法は勝てない、と思ってしまう方もいらっしゃるかと思います。
もちろん、インジケーター通りにトレードしていくだけでは不十分ですが、インジケーターと逆行していても勝てないのが相場です。
チャートは人の心理で形成されていくもので、使っている人が多いインジケーターで買いサインが出現すると、サイン通りにトレードする人も増えることになります。
つまり、RSIなどメジャーな指標を使うことで、RSIの示すサイン通りにトレードする人が増え、結果的にチャートがその方向に動きやすいという恩恵を受けることができます。
具体的な手法
以下、トレンドラインを使った取引方法です。
⒈ トレンドラインを引き、トレンドを確認 ⒉ RSIを組み合わせて、ダイバージェンスなどを発見する ⒊ 両方とも目線が合ったポイントでエントリー
では具体的に解説していきましょう。
トレンドラインを引いて、トレンドの発生有無を確認します。
今回は上昇トレンドが発生していますので、ここから折れるタイミング(上昇のピーク)を待ちます。
RSIは徐々に「買われ過ぎ」の高水準へと推移しています。
トレンドラインをブレイクしました。
RSIも高水準から折れて売りサインが出現し、下落しているので、「Low」エントリーをすれば、この下落が取れます。
もしも、トレンドライン内に戻ってきてしまった場合は、一旦撤退するのをおすすめします。
他にも、レンジ相場でRSIが高水準になった場合は「Low」、低水準の場合は「High」でエントリーしてみる方法もおすすめですよ!
トレンドラインを水平に引いているので、ピークと底が分かりやすいというメリットがあります。
実際にRSIとトレンドラインを使っている人の口コミ
では実際にRSIとトレンドラインを組み合わせて使っている人の感想を見ていきましょう!
RSIの計算式を見るとモメンタムみたいなトレンド指標なので、10年以上も昔のある日これにトレンドラインを引いてみたら非常に良かったのです。
本とか検索エンジンで探してもここらあたりを説明している方がいないのでこの方法を説明していこうと思います。
@cohamizu1 2022,2,19 6:44
案外、組み合わせて取引する方は少ないのかもしれません。
ですが、非常に相性が良いと書かれるほど、10年前から有効だったようです!
ドル円とユーロ円はもう少し 高値まで上がってくれたら 逆張り狙おう!
トレンドラインもあるので RSIみつつ狙っていきます!
ユーロドルに関しては ローリバぽいので 反応あれば狙います!
@namakemono__fx 2022,2,16 10:13
逆張りというリスクが少し高めなトレードでも、トレンドラインとRSIを組み合わせることで取引しやすくなることがわかりますね。
安全策の、 水平及びトレンドライン+EWカウント+4時間足以上RSI見てトレードする方法は堅い!!
@NewTigerHawk 2022,2,13 0:32
リスクを取らない手法として紹介している方もいらっしゃいました。
ちなみにEWはエリオット波動と呼ばれる、チャートの動きをパターン化したテクニカル指標を指します。
チャートには単純移動平均線と水平線のみ
オシレーターにはMACDとRSIの組み合わせでトレンドの強弱を見る
誰になんて言われようともやっぱりこれが自分に1番合ってる
@W7tCCbScs8mwcrG 2022,3,17 19:28
トレンドの方向性を水平線などのトレンドラインを引いて、RSIなどのインジケーターで強弱を見ている方もいらっしゃいました。
シンプルだからこそ使いやすいのでしょう!
利確。1時間でちょっと奮発したディナー分くらいにはお小遣い稼いだのでじゅーぶん満足 (このあとさらに伸びるかもだけど別に良い)
水平線ファーストタッチの反発でRSI20台は入りやすかった
@bansakubansaku 2022,3,15 13:12
安値に引いたラインにローソクがタッチし、RSIも低水準であった場合、買いエントリーをすれば勝てた、という報告もありました。
注意点
RSIとトレンドラインを組み合わせた際の注意点を2つほど紹介していきます。
注意①:ダイバージェンスにもダマシがある
ダイバージェンスが発生すると、急激にRSIが上昇・下落しない限りは、エントリーポイントが来たか見極めにくいというデメリットがあります。
ただダイバージェンスは売りや買いの力が溜まっていることを示すので、チャンスであることには変わりありません。
その場合、相場が大きく動くまで「待つ」という姿勢が必要となります。
エントリーをするのか、自分の判断で相場に応じて変えていくことも重要ですよ。
注意②:トレンドラインは引けば良いというものではない
またトレンドラインは沢山引けばいいというものではありません。
トレンドとして実際に機能するものでないと引く意味がないので、数回反発している動きを見せた箇所を繋いで引くようにしましょう。
トレンドラインを引きすぎると見えづらくなり、判断のノイズになります。
よくある質問
質問①:RSIはどれくらいの数値で設定すればよいか?
初めて使うという人はデフォルトで設定されている「14」で使ってみましょう。
設定期間が短くなればなるほどダマシが多くなります。
慣れてくれば短くしてエントリーサインを出現しやすくして取引する戦略も有効でしょう!
質問②:MT4への導入方法は?
画面上部のメニューの「挿入」をクリックし、「インジケーター」→「オシレーター」→「Relative Strength Index」の順番にクリックすれば完了です。
まとめ
今回はRSIとトレンドラインを組み合わせた取引手法について紹介していきました。
取引に導入する際に、必ず自分で検証した上で取引するようにしてみてくださいね!
テクニックを知ってからすぐ実践で使うのではなく、練習をして使う習慣を身につけておきましょう。