バイナリーオプションやFXといった為替相場取引には、「テクニカル分析」や「ファンダメンタルズ分析」といった手法(攻略法)が有効です。
ですが、なぜかバイナリーオプションはツール利用が横行しています。
ツールは、利用する業者によって禁止している所があるので、「アカウント停止」や「口座凍結」という措置をとられる可能性があります。
そこで重要になってくるのが「テクニカル分析」や「ファンダメンタルズ分析」といった、裁量トレードです。
今回はそんな裁量トレードの中の1つを使って取引をした内容を掲載するので参考にしていただけたらと思います。
裁量トレードとは
裁量トレードとは、バイナリーオプションやFXなどの金融取引を行う際に、ツールなどを利用せず“自分の判断で売買を行う事”になります。
つまり、自動売買システムやサインツールを使わずに、その都度相場の状況を見て自分の判断で柔軟な対応をして行く必要があります。
MT4(MT5)といった相場を分析するツールを利用するのはテクニカル分析になるので、裁量トレードに分類されます。
今回利用する裁量トレードは、ファンダメンタルズ分析の1つ“指標スキャルピング”になります。
指標スキャルピング(指標スキャル)とは
指標スキャルピング(※以下指標スキャル呼称)は、月曜から金曜にかけて発表される各国の経済状況を表した数値になります。
(出典元:https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)
経済指標はGoogleやYahoo!といった検索エンジンで「経済指標」と検索するだけで確認ができます。
各国、特にアメリカ・EU諸国・イギリスといった主要国の経済指標の発表は、世界経済に大きな影響を与えるので、経済指標発表時は為替相場も上下に変動します。
その経済指標発表のタイミングで取引する事が「指標スキャルピング(指標スキャル)」になります。
為替相場に大きな影響を与える経済指標に関しては、以前記事で取り上げているので、そちらをご確認頂けたらと思います。
指標スキャルピングを行う経済指標
今回は経済指標の発表がどのような結果になるのかを予想して、エントリーを行う手法を取ります。
指標スキャルを行う経済指標は、アメリカ雇用統計(2月)になります。
アメリカ雇用統計の予想から実際にハイローオーストラリアを使ってどのくらい勝てたのかご覧いただけたらと思います。
早速アメリカ雇用統計(2月)の予想をご覧ください。
アメリカ雇用統計(2月) 予想
アメリカ雇用統計は、アメリカ労働省が発表する、アメリカの雇用者数の増減を表した経済指標になります。
経済大国アメリカの雇用者数には世界中のトレーダーが注目していて、雇用統計発表のタイミングでは盛んに売買が行われます。
今回はアメリカ雇用統計2月分の発表になります。
発表時刻:22:30
過去発表:46.7万人
市場予想:42.3万人
今回発表:-
市場予想では、雇用者数は減っていて、アメリカ経済にとってネガティブ(ドル売り)になる見込みとなっています。
アメリカ雇用統計を予想するにあたって、重要なのは、先行発表と言われる関連指標の発表結果です。確認しましょう。
・ADP雇用統計→〇
・ISM製造業雇用指数→×
・ISM非製造業雇用指数→×
・新規失業保険4週→〇
中でも注目なのは新規失業保険4週の結果になるのですが、4週通して1週しかネガティブな結果になっていません。
つまり、雇用者数は増えていて、アメリカ経済にとってポジティブ(ドル買い)になると予想できます。
ですが、今回は市場予想通りチャートは下降していくのではないかと予想します。
理由は、雇用統計と同時に発表される“平均時給”の発表数値がよくないだろうという見込みだからです。
発表時刻:22:30
過去発表:0.6%
市場予想:0.5%
今回発表:-
アメリカ実質GDPの改定値が全体的に悪くなっていて、現在不動産関係もよくありません。
先行発表以外にもアメリカ経済にとってネガティブな部分が見えているので今回は雇用者数は増えている可能性があるのですが、下降で取引をおこなっていきます。
アメリカ雇用統計(2月) 取引設定
日本人利用者が一番多い海外バイナリーオプション業者「ハイローオーストラリア」で取引をしていきます。
利用業者:ハイローオーストラリア(High&Low.com)
取引指標:アメリカ雇用統計2月分(NFP)
発表時刻:22:30
取引通貨:USD/JPY(ドル円相場)
取引回数:10回
取引金額:1,000円/1回
予想方向:Low(下降)
ペイアウト率:1.85倍
ペイアウト額:1,850円
利益:850円
上記設定のもと、取引を行います。
次は実際の取引の様子をご覧ください。
アメリカ雇用統計(2月) 取引結果
今回のアメリカ雇用統計は、チャートが下降していくだろうと予想して取引を行いました。
結果をご覧ください。
取引結果をご覧頂くと22時30分からチャートが下降していっているのが分かるかと思います。
つまり予想は的中して、ハイローオーストラリアを使って全勝する事ができました。
発表時刻:22:30
前回発表:46.7万人(48.1万人)
市場予想:45.0万人
今回発表:67.8万人
雇用統計の発表結果は、予想していた通り前回発表よりも増えていて、アメリカ経済にとってポジティブな内容です。
ですが、チャートが下がった要因も私が予想した通り平均時給が悪い結果になっていたからになります。
発表時刻:22:30
過去発表:0.6%
市場予想:0.5%
今回発表:0.0%
市場予想を大きく上回る形でネガティブな結果になりました。
その為、チャートは下降したという内容になります。
指標スキャルピングのメリットとデメリット
今回使用した指標スキャルは、経済指標が発表されたタイミングで取引をする手法になります。
当サイトでも何度か紹介しているのですが、バイナリーオプション初心者でも簡単に覚える事ができる裁量トレードです。
ですが、指標スキャルにもメリットとデメリットがあります。
メリット
・初心者でも予想がしやすい
・勝ち負けが比較的ハッキリしている
・勝敗の要因が特定しやすい
・ツール不要
テクニカル分析だと、初心者だと要因を突き止めるのが難しかったりします。
ですが、指標スキャルの場合は、経済指標に起因しているので初心者でも何で勝てたのか何で負けたのかが分かりやすいです。
勝敗が分かりやすいという事は、そこから考察してさらに精度の高い予想をしていく事ができるようになります。
デメリット
・取引するタイミングが限られている
・ギリギリの勝ち負けが比較的少ない
指標スキャルは、経済指標発表のタイミングでエントリーしていくので、どうしても取引するタイミングが限らられます。
経済指標が少ない日もあるので、取引回数にブレが出てきます。
加えて、経済指標発表のタイミングは、為替相場に大きな影響を与えます。
したがって、テクニカル分析のようにギリギリ勝てた、ギリギリ負けてしまった、という事が比較的少ないです。
まとめ
今回はハイローオーストラリアの攻略法として、アメリカ雇用統計で指標スキャルを行ったという内容です。
指標スキャルはバイナリーオプション初心者でも簡単に予想して取引を行う事ができます。
バイナリーオプションは、短期取引です。FXのように長期間ポジションを保有しておくことはできません。
なので、バイナリーオプションで指標スキャルをするのは理にかなっています。
ネットで経済指標と調べるだけで、発表される内容がすぐわかります。
過去発表と市場予想と関連指標の発表結果を調べて、取引してみるのはいかがでしょうか。