ハイローオーストラリアには「スプレッド取引」という取引形態が存在します。
実はこのスプレッド取引を理解していないと、知らないうちになぜか負けていたという事態が発生してしまうのです。
さらにスプレッド取引について知っておくことで、取引戦略も変わってきます。
本記事ではハイローオーストラリアのスプレッド取引について、基本情報やメリット、デメリット、攻略法について紹介していきます。
・ 短時間のバイナリーオプション取引をしてみたい
・ ハイローオーストラリアのスプレッド取引を使いこなしてみたい
上記のような方はぜひご覧ください。
・ スプレッド取引は、〇円以上・〇円以下と範囲が決められている取引
・ 各通貨ペアによってハイローオーストラリアのスプレッドは異なる
・ スプレッド取引は資金効率は良い、ただ知識が必要
・ スプレッド取引は少しずつ挑戦していくのがおすすめ
スプレッドとは
スプレッドとは、買値と売値の差額のことを指しています。
よくニュースでドル円のレートが、以下のように表現されているのを目にしたことはありませんか?
「本日の為替相場は、1ドル130円10銭から30銭で取引されています。」
上記の例では20銭分の範囲が設定されていますよね。
これがスプレッドとなります。
海外旅行に行った時にもスプレッドは関係してきます。
日本円から米ドルに両替する時、米ドルから日本円に両替する時、レートがそれぞれ異なっているので、2種類の両替レートからどちらが適用されるのか確認しなければなりません。
ハイローオーストラリアのスプレッド取引とは
ハイローオーストラリアでのスプレッド取引というのは、買値と売値の幅(スプレッド)を設定して判定します。
判定時刻の最終価格がスプレッドの範囲よりも上なら「High」、範囲未満であれば「Low」を狙うことになるのです。
もしスプレッド範囲内に留まってしまうと負けとなるので、注意しておきましょう。
High → 「130.00 + 0.2 = 130.20」で計算、判定時刻で「130.20よりも上」であれば勝ち
Low → 「130.00 – 0.2 = 129.80」で計算、判定時刻で「129.80よりも下」であれば勝ち
ちなみにバイナリーオプション業者には、このスプレッドは固定されていたり変動したりする場合があるので注意しておきましょう。
ハイローオーストラリアは変動型のスプレッドになりますので、取引する銘柄ごとにどれくらいスプレッドが設定されているか忘れずにチェックしておくことをおすすめします。
スプレッド取引の種類
ハイローオーストラリアには、主に2つのスプレッド取引方法が用意されています。
スプレッド取引の種類①HighLow(ハイロー)スプレッド
HighLowスプレッドとは、通常のHighLowにスプレッドが設定されている取引のことです。
通常のHighLowはバイナリーオプションのスタンダードな取引で、エントリー時点での価格が判定時刻より高いか安いかを見極めるようになっています。
スプレッドが付くと、以下のような判定基準で勝敗が決定します。
・ 〇分後にこの範囲より上であれば「Highエントリー」の勝ち
・ 〇分後にこの範囲より下であれば「Lowエントリー」の勝ち
・ 〇分後にこの範囲内であれば、どちらも負け
基本的に取引時間は、15分以上などバイナリーオプションの中では長めの時間軸が設定されています。
スプレッドありなしで比較した表は以下の通りです。
取引種類 | ペイアウト率 |
HighLow | 1.85倍 ~ 1.95倍 |
HighLowスプレッド | 2.00倍~ |
通常のHighLowよりもペイアウト率がかなり高く設定されているのが、お分かりいただけるのではないでしょうか。
スプレッド取引の種類②Turbo(ターボ)スプレッド
こちらはTurbo取引のスプレッドバージョンの取引方法です。
Turbo取引とは、時間軸が30秒や1分など短めの取引のことを指しています。
「取引時間の短いものがいい」「忙しいからサクッと終わらせたい」という方はTurbo取引を選ぶことが多いのではないでしょうか?
こちらも、30秒後にこの範囲より上ならHighエントリーの勝ち、下ならLowエントリーの勝ち、範囲内ならどちらも負けという判定基準で取引していきます。
Turboスプレッドは全部で11種類の銘柄を取り扱っており、17種類程度取り扱っているHighLowスプレッドよりも選択肢は限られてしまいます。
以下はTurboとTurboスプレッドで比較したペイアウト率の違いです。
取引種類 | ペイアウト率 |
Turbo | 1.75倍 ~ 2.00倍 |
Turboスプレッド | 1.95倍 ~ 2.30倍 |
2.30倍など、かなり高水準のペイアウト率となっています。
1万円で取引すれば2万3,000円が返ってくる、など資金がかなり高い取引が可能となります。
ただ、勝利するためには短時間でスプレッド範囲外へ一気に動かなければなりません。
そのため、かなり高精度な予測が必要とされるが故に、このような高いスプレッドが設定されているのです。
初心者はTurboスプレッドから始めるのはあまりおすすめはできません。
慣れてきて「一気に価格変動が起こりそう」と予測できたタイミングで使うと、効率よく資金を増やしていけるという強みがあります。
スプレッドの確認方法
確認方法をそれぞれ紹介していきます。
取引したい銘柄ごとのチャート画面上にスプレッドは表示されています。
取引前にはいくらスプレッドが設けられているかを確認しておきましょう。
1. 取引タイプを選ぶトップページからログイン後、自分の取引したい取引タイプを選びます。
15分以上ならHighLowスプレッド、15分未満ならTurboスプレッドを選ぶことになります
今回はHighLowスプレッドで紹介していきます。
2. 取引銘柄・時間を選ぶ
取引タイプを選択後、自分の取引したい銘柄をクリックし、判定時刻を選んでいきましょう。
こちらはドル円の15分取引で設定しています。
3. スプレッドを確認それぞれ銘柄欄やチャートにスプレッドが表示されていますので、こちらを確認すれば完了です。
読み方としては、例えば0.1なら基準価格から「+0.1超えた範囲~− 0.1の範囲」までがスプレッドになります。
ただし計算しなくても右側に数値が記載されていますので、この数値を見て判断すれば問題ないでしょう。
今回はWeb版の画面を使いましたが、モバイル版も同様の手順で確認可能です。
種類ごとのスプレッド
種類ごとのハイローオーストラリアの取引スプレッドの一例は、以下のようになっています。
銘柄名 | スプレッド |
USD/JPY(ドル円)・15分取引 | 0.6 |
EUR/JPY(ドル円)・15分取引 | 0.6 |
AUD/JPY(豪ドル円)・15分取引 | 0.2 |
ちなみにこちらは秒単位で変動していくので、エントリータイミングで変わることを覚えておきましょう。
なおドル円なら15分なら0.6、1時間なら2.0、1日なら5.0などのように、時間が長くなるにつれてスプレッドは増加していきます。
スプレッド取引のメリット
スプレッド取引のメリットは、以下の通りです。
・ ペイアウト率が高い
・ 資金効率が良い
何といってもペイアウト率の高さが魅力的です。
通常のペイアウト率は1.8倍~1.9倍程度ですが、スプレッド取引になると2.0倍~2.30倍と常に2倍以上が基本となります。
そのため、同じ勝利数なら圧倒的に資金効率が良くなるのです。
・ ペイアウト率1.85倍で計10回勝利 → 9,250円 × 10回 = 92,500円の払い戻し
・ ペイアウト率2.30倍で計10回勝利 → 11,500円 × 10回 = 115,000円の払い戻し
上記の例なら2万2,500円も効率よく稼げていることが分かります。
そのため、勝利数が同じであるならスプレッド取引を有効活用した方が、資金は増やしやすいのは明白ですよね。
つまり、資金効率の良さを求める人にぴったりの取引方法といえるでしょう。
スプレッド取引のデメリット
デメリットとしては以下が挙げられます。
・ 難易度が高い
・ 判断材料が増える
やはりペイアウト率が高い分、難易度は高くなってしまいます。
前述したように、スプレッド取引では範囲外へ動かなければ勝利にはなりません。
もしチャートの伸びが悪くスプレッド内に入ってしまうと、HighとLowどちらにエントリーしていても負け認定されてしまいますので、かけ金は没収されてしまいます。
通常取引では上か下かという2択だけ判断すれば良いのですが、スプレッド取引は「範囲外に動くのか、それは上か下か」と2段階に分けて判断しなければならないのです。
判断する項目が増えてしまうため、必然的に難易度が上がってしまいますよね。
技術力や相場を見通す力も求められるのかスプレッド取引なのです。
スプレッド取引の注意点・攻略ポイント
難易度が高いスプレッド取引ですが、抑えておくべきポイントは案外シンプルです。
取引前には、以下の2点を確認した上で取引していきましょう。
スプレッド取引は基本的に値動きの大きなタイミングを狙う
スプレッド取引は範囲外に出ないことには勝利条件には達しませんので、値動きの大きな時間やタイミングに絞って取引するようにしましょう。
・ 市場のオープンが被る時間帯 → 日本時間20時など
・ 大型連休前 → お盆や正月休みなどは手仕舞う人が増えて、値動きが大きめ
・ 月末のロンドンフィキシング付近 → ユーロ圏でのユーロ売りが出やすい
・ 重要経済指標の発表前後 → 注目している人が多く、乱高下が多い
・ 要人の公演後 → サプライズがあれば大きな動きが発生
上記のように様々な市場で価格で反応しやすい、つまり取引価格が大きく動きやすいタイミングでの取引が求められます。
重要経済指標としてはアメリカの国内総生産や雇用統計などは最低限抑えておきましょう。
要人は、米連邦準備委員会(FRB)のパウエル議長や欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁など各国の中央銀行のトップの講演などは注目しておく必要があります。
FXと違ってバイナリーオプションは取引した金額のみに損失が限定されていますので、比較的FXよりも大きな価格変動中にも取引しやすいのではないでしょうか?
その際には、デモ取引などを活用しながら練習してみるのをおすすめします。
他にもテクニカル分析などで、以下のように指標から判断して動きやすいタイミングを狙うのも手です。
こちらはドル円の5分チャートですが、大陰線が出現した後に下落しています。
ただ予測が外れると損をするため、十分勉強した上で少額から取引することをおすすめします。
こちらの記事ではテクニカル分析の基本となるトレンドラインの攻略法を紹介しています。
テクニカル分析で考察を進めていきたい方はご覧ください。
スプレッド取引の場合レンジ相場は様子見が吉
大きな値動きが求められるスプレッド取引の場合、レンジなど値動きが乏しくなると途端に負ける可能性がグッと高まってしまいます。
そのため、相場参加者が少なくなりやすい以下のようなタイミングは取引を控えましょう。
・ 主要市場の休場日(ロンドン市場、ニューヨーク市場など)
・ 早朝(日本時間2:00 ~ 8:00くらい)
・ テロや災害発生時
他にも、クリスマスやブラックフライデーなどは参加者が少なくなりがちです。
タイミングなどを考えつつ、相対的に市場参加者数が少なくなりそうな時期は取引を控えましょう。
早朝~昼間はヨーロッパやアメリカは時差の関係で朝や深夜の時間帯になりますので、市場参加者も少なくなりがちです。
その際には一旦様子見を行い、再度夕方18時以降に値動きが出やすくなってから取引を行うようにしましょう。
ハイローオーストラリアスプレッド取引まとめ
今回はハイローオーストラリアのスプレッド取引について紹介していきました。
スプレッド取引にはハイロースプレッドとターボスプレッドの2種類があり、時間軸や取引したい銘柄に合わせて選んでいくことになります。
ペイアウト率が高いメリットがある一方で、スプレッド外に出るような大きな値動きが求められることになりますので、取引タイミングが難しい欠点もあります。
そのためスプレッド取引を行う際には、市場参加者が多くなりそうな時間帯やテクニカル分析で値動きが一気に動いていきそうなタイミングを見極める必要が出てきます。
最初は難しいかもしれませんが、デモツールや途中でエントリーを中止した払い戻してもらう転売機能の活用なども視野に入れつつ、練習していきましょう。
バイナリーオプション取引に慣れてくれば、資金効率の良さを活かしてスプレッド取引で利益を積み上げていくことも可能です。
徐々にバイナリーオプションに慣れながら、予測の精度を上げていきましょう。