バイナリーオプションで取引する際に非常に重要になってくるのが「ノイズ」です。
ただノイズについてしっかりと理解している人は案外少ないのではないでしょうか。
ノイズは一見分析などを結果を惑わす”デメリットしかないもの捉えられがちですが、このノイズを使って取引することも可能です。
今回はバイナリーオプションにおいてのノイズの基本情報と、ノイズを使った取引方法を紹介していきます。
・ そもそもノイズってなに?
・ ノイズを活用することによってなにかメリットがあるの?
・ ノイズ取引の方法と成功させるコツが知りたい
・ バイナリーオプション取引を始めていきたい
今回はノイズ取引について網羅的にわかりやすく紹介していきます。
バイナリーオプション初心者はもちろん、既にバイナリーオプション取引をしていてノイズ取引を検討している方もぜひご覧ください。
・ ノイズ取引は一瞬のブレを利用する取引
・ 取引方法は短い時間軸での逆張り
・ ノイズ取引は単に逆張りするだけだと不十分
ノイズについて
まずノイズについて確認しておきましょう。
一般的なノイズは、雑音や騒音のことを指します。
音が割れている、乱れがある、など日常生活で煩わしく感じた時に”ノイズ”という言葉を使うことありますよね。
バイナリーオプションでのノイズの場合、チャートの一瞬のブレや乱れが該当します。
すごく簡単にまとめると、ずっとまっすぐ動いていたチャートが一瞬だけ大きく動く箇所がノイズになります。
ノイズが発生しやすい時間軸
バイナリーオプションでノイズは、より短い時間軸の方が発生しやすくなります。
例えば30秒取引では、以下のようにたくさんのノイズが発生しています。
しかし1日など長めの時間軸で見てみると、以下のようにノイズ発生量は激減します。
このように短い時間軸と比べて、ノイズの発生頻度は徐々に少なくになっているのがお分かりいただけるのではないでしょうか?
ノイズの見分け方
このノイズの見分け方は、大きくチャートが飛び出して再度戻ってきているかどうかを確認してみるのが良いです。
こちらの画像の中で囲んでいる部分がノイズに該当します。
ただノイズに関して「ここまで大きければノイズ」という明確な定義はありません。
そのため、何回もチャートを確認して「これは大きいのでノイズだな」など自分の目を養っていくことが重要になります。
ノイズで取引できる?
可能です。
ノイズは、過去のチャートの動きを元に将来の値動きを予測するテクニカル分析の大敵です。
正しくテクニカル分析をしているのに、自分の思った通りにならない箇所があるケースはノイズが影響していることが多いです。
バイナリーオプションでも「上昇と思ってHighエントリーをしていたのに判定時刻だけ下振れし、結局負けた」などノイズで負ける人は少なくないのではないでしょうか?
このように考察した流れを一瞬邪魔するもの、として捉えられてデメリットしかないように思えますが、実はこのノイズを使って取引する方法もあるのです。
一瞬だけブレるということは、再度元の流れに戻ってくるということも意味していますよね。
つまり、本来の動きへ戻ると仮定して「逆張り」をしていくことがノイズ取引方法となるのです。
ノイズ取引方法
ノイズでの取引方法の基本は、以下がメインとなります。
・ ノイズが上に発生したら、Lowエントリー
・ ノイズが下に発生したら、Highエントリー
それぞれ逆張りをしていることになります。
取引する時間軸としては、なるべく30秒や1分など非常に短い時間軸で取引していくようにしましょう。
あくまでもノイズは「一瞬のブレ」であり、この一瞬のブレを逃さずエントリーしていくような方法となります。
時間軸が長すぎるとノイズのブレが解消されて、本来の値動きへと戻ってしまう可能性が高くなってしまいますよね。
そのため上昇していてちょっと下に振れたらHighエントリー、下落していてちょっと上に振れたらLowエントリー、などを30秒で取引していくことになるのです。
ただし逆張りをするだけでは、ただのギャンブルと同じなので注意しておきましょう。
そこで本記事では少し長めの時間軸で方向性を確認した上で、30秒や1分取引でエントリーするノイズ取引を採用しています。
例えば5分取引で上昇していると判断し、その後30秒取引で少しでも下に触れた時(ノイズが発生した時)があればHighエントリーをするというような方法になります。
ノイズを利用するメリット
ノイズを利用するメリットとしては以下の2つが挙げられます。
・ ノイズ取引はシンプルで分かりやすい
・ ノイズ取引は長期足取引にも活かせる
それぞれ紹介していきますね。
ノイズ取引はシンプル
ノイズ取引は非常にシンプルです。
ある程度上位足を見なければならないものの、本質は一瞬のブレに従って逆張りでエントリーするだけです。
上にぶれればLowエントリー、下にぶれればHighエントリーなど「かなりシンプルな取引だな」と感じた方も多いのではないでしょうか?
ノイズを判断できるようになればすぐに使いやすいという特徴があります。
さらに判定時刻も30秒や1分など、バイナリーオプションの中でもかなり短い時間軸を選ぶ分すぐに結果が分かるのもメリットといえるでしょう。
バイナリーオプション初心者、平日に時間が取れない方など、どのような人でもノイズ取引を活用しやすいという強みがありますよ。
ノイズ取引は長期足取引にも活かせる
ノイズを理解することで長期足取引にその知識を活かせます。
バイナリーオプションで5分や15分などの短い時間軸だけではなく、1時間や1日など長めの時間軸で取引を行うこともあるでしょう。
その際にも、ノイズの知識を持っていることで長期足取引において「現在の動きはノイズが発生している動きなのか」を判断できるようになるのです。
ノイズ取引では、長期足から短期足という順序でチャートの流れを確認して取引していきますが、長期足取引ではその逆をするだけでオッケーです。
短期足でノイズが発生しそうと判断できれば以下のような対応が可能です。
・ 長期足でエントリーするタイミングをずらす
・ 敢えてノイズでエントリーして、ノイズ分の戻り幅を加味してエントリーする
このようにノイズが発生していると判断できれば、いくつかの取引戦略が立てられるのです。
テクニカル分析などを行って、もっとバイナリーオプション取引を極めていきたい方にノイズの理解は必須といえるでしょう。
ノイズを理解すれば「これはノイズが発生しているから取引を控えよう」などの対処が可能となりますよ。
ノイズを利用した実際の取引結果
実際に取引を行ってみました。
今回はノイズ取引がどの通貨ペアでも通用するのかどうかを見るため、ドル円、英ポンド円など様々な通貨で取引しています。
ドル円
今回使うノイズ取引は短い取引になるので、Turbo(ターボ)取引へ移行してドル円の5分取引と30秒取引のチャートを出しておきます。
5分取引が全体的に上げ気味なので、30秒取引においてはノイズが下に発生したときにHighエントリーを狙っていきましょう。
発生したのでHighをクリックしてエントリーします。
無事に勝つことができました。
ただこちらのエントリーではワンクリック注文を有効にしておらず、タイミングが遅れています。
なんとか勝てているから良いものの、ノイズ取引ではワンクリック注文をオンにしておくことを忘れないようにしましょう。
英ポンド円
スタンダードな方法ではなく、今度は5分取引で大まかな流れを確認せず、30秒取引だけで取引してみましょう。
下に触れたのでHighエントリーをしてみましたが、上手くノイズが発生せずに下落して損してしまいました。
これは上位足を見れば防げた損失となります。
実際に5分取引などの上位足を見ると下落がメインシナリオとなっており、Lowエントリーをした方が良かったといえるでしょう。
このように事前に5分取引でメインシナリオを確認しておかないと、ギャンブル的な取引になってしまうので、気を付けておきましょう。
ノイズ取引を成功させるコツ
ノイズ取引を成功させるコツは以下の4つです。
・ ノイズは短期取引前提
・ Turbo(ターボ)スプレッド取引よりもTurbo取引を優先
・ 必ず勝てるわけではないので相場の見極めが重要
・ 通貨ペアは、値動きが穏やかなものを選ぶ
それぞれ紹介していきます。
ノイズは短期取引で前提
ノイズは前提として一瞬のブレを指しており、短期取引に限定して取引します。
つまり上昇などのメインシナリオがある前提で、ちょっと下落してもそれは一瞬のことだ、と判断できます。
そして再度メインシナリオ通りに動いていくという考えでノイズ取引を行っていきます。
そのため、時間軸が長めになるとノイズが短時間で終わってしまう可能性があり上手く作用しません。
そのため、ノイズ取引は30秒や1分取引でしか使えないので注意しておきましょう。
スプレッド取引よりもTurbo(ターボ)取引を優先
ハイローオーストラリアには、HighLow(ハイロー)取引、Turbo(ターボ)取引、HighLowスプレッド取引、Turboスプレッド取引の4つの取引タイプが用意されています。
30秒や1分取引ができるのが、Turbo取引とTurboスプレッド取引の2種類となっていますが、ノイズ取引で活用するならスプレッドがついていないTurbo取引がおすすめです。
スプレッドがついていると、ある一定範囲よりも上にいくのか下へいくのかという判断基準となりますので、その範囲外にとどまってしまえば負けになります。
そのため難易度が上がりやすく、短時間のノイズ取引には向いていません。
ノイズが発生してどこまで戻ってくるかを明確に判断できないので、スプレッド取引はかなり勝率も低くなってしまいます。
なるべくTurbo取引で取引するようにしましょう。
必ずではないので相場の見極めが必要
どのような攻略法にも絶対はありません。
それはこのノイズ取引も同様です。
ただし少しでも勝率を上げることは可能なので、そのために相場を見極める力を養っておきましょう。
前述した5分取引で流れを見て30秒取引で取引をする取引方法に、もう一手間加えます。
流れを判断する際に、相場が「上昇していく上昇トレンド」「下落していく下降トレンド」「一定の範囲で動くレンジ相場」のどれか1つに当てはめて取引するのです。
なんとなく流れを判断するよりも、より具体的に相場の方向性が分かるようになりますよ。
確認方法はチャートへ「トレンドライン」を引いて、以下のように判断していきます。
・ ローソクをつないだ線が2本平行に引ければ、その範囲で動くレンジ相場
・ ローソクをつないだ線が上向きに引ければ、上に推移していく上昇トレンド
・ ローソクをつないだ線が下向きに引ければ、下に推移していく下降トレンド
上昇トレンドなら下振れした時にHighエントリー、下降トレンドなら上振れした時にLowエントリーです。
レンジなら2本の線のうち、5分足で上の線に近づいた時にノイズが上振れすればLowエントリー、下の線に近づいた時に下振れすればLowエントリーとなります。
以下の記事ではトレンドラインについて確認しているので、詳しくトレンドラインについて知りたい方はぜひご覧ください。
ただしハイローオーストラリアのレートだけでは、ローソクが表示されないのでMT4などの外部ツールを採用していくことになるので注意しておきましょう。
取引ペアは値動きが緩やかなもの
ノイズ取引を行う上で選ぶ通貨ペアは、値動きの緩やかなものを選ぶようにしましょう。
いつも激しい値動きだと、それがノイズなのかどうかの判断が難しくなってしまいます。
反対に、いつも緩やかな相場で動きが出るとノイズと判断しやすいですよね。
さらにノイズが発生しても一時的なブレとして相場のメインシナリオへ取り込まれ、安定した緩やかな相場に戻る可能性も高いです。
つまり、ノイズ取引の想定通りの動きをしやすくなるということです。
ある程度取引量の多いドル円やユーロドルなど、メジャーな通貨ペアを選ぶように心がけておきましょう。
ハイローオーストラリアノイズ取引まとめ
今回はハイローオーストラリアでのノイズを使った取引方法について紹介してきました。
30秒や1分取引など短い時間軸で逆張りエントリーをするシンプルな取引方法なので、初心者の方でも取り入れやすいのではないでしょうか。
もしノイズ取引を実践していく際には、5分取引や15分取引など上位のレートも確認するようにしましょう。
もし余裕があれば、トレンドラインを引いてトレンドを判断できるようになっておくともっと取引精度を上げることができます。
必ずスプレッドがついていないTurbo取引を選び、ドル円などのメジャーな通貨を選んで取引するように心がけておきましょう。