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バイナリーオプションで取引する際、1日あたりのエントリー回数制限は決めていますか?
実際に取引を始めていくと、以下のような疑問をお持ちになる人は多いのではないでしょうか。
・ 「エントリー回数を限定した方が良いのか」
・ 「上手い人や勝てている人は、回数制限を設けているのか」
実際、エントリー回数を絞ることで1回1回のエントリーに対して考察する余裕を設けることができるため「回数制限を決めた方がいい」と一般論で言われがちです。
一方で、回数制限を設けることで発生する落とし穴も存在しているのはご存知でしょうか?
結論としてはエントリー回数は決めなくて良いですが、経験を重ねた後はいずれ決めていってもよいといえます。
そこで今回はバイナリーオプションのエントリー回数について、わかりやすく紹介していきます。
・ エントリー回数は何回にすべきか?
・ エントリー回数に明確な基準はあるか?
・ そもそも回数を決めるべきか?
上記のような疑問をお持ちで、バイナリーオプションの取引回数について知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
・ エントリー回数制限はポジポジ病防止・考察力アップに役立つ
・ 回数制限を設けることでメンタル・経験に悪影響を及ぼすことも
・ 回数よりも「勝率」「損益分岐点」などのポイントを抑えて取引を
エントリー回数を決める強み2つ
まずエントリー回数を決める強みを確認しておきましょう。
主な強みは以下の2種類です。
・ 熱くなりすぎるのを防止できる
・ 勝てるタイミングを見極める練習になる
それぞれ紹介していきます。
熱くなりすぎるのを防止できる
エントリー回数を制限することによって、冷静さを保つのに役立ちます。
投資をしていて「負けていて焦っており、普段通りの取引ができなかった」という声を聞いたことはありませんか?
「何回も負けた後、冷静になれずに取り返そうとして大金をかけ、損失が膨れ上がってしまう」などはバイナリーオプションのよくある負けパターンではないでしょうか。
回数を制限することで、上記のようなリスクを避けることにつながります。
勝てるタイミングを見極める練習になる
エントリー回数を決めることで、勝てるタイミングを見極める練習にもなります。
「本当に、このエントリーで勝てるのか」と一度立ち止まって、深く考察することができる強みがあるのです。
投資の基本は勝てるタイミングでエントリーすることであり、勝てないタイミングでエントリーしてしまうと損をする確率が高くなってしまいます。
よくある「ポジポジ病」でエントリー回数をつい増やして負け戦をして、損失を拡大してしまう方も少なくありません。
以下のように実際にお金をかけているからこそ、焦ってエントリーしてしまうのは想像に難くないのではないでしょうか?
資金に余裕がないのにバイナリーすると1回の負けでも打撃食らって、つい巻き返さなきゃって焦ってポジポジ病発症してしまうし
@solnixluna12 2021,5,15 11:52
バイナリーやってるのですが
完全にポチポチ病です…
1日の回数決めてエントリーしてるのですがすぐ破って溶かしてしまいます…
何かいい方法ありませんか?
@binary_binary_3 2023,1,16 8:37
回数を決めていても、チャートを見ているとついエントリーしたくなりますよね。
気持ちはとてもわかるのですが、やはり回数制限を設けるのであれば自分ルールは絶対に破らない意識を持つ必要がありそうですね。
有名億トレーダーのテスタさんは自分ルールを破ったら取引停止と掲げているほどです。
前提としてルールを破らないという絶対条件の元で、回数制限を活用して、負けない投資を行うためにタイミングに絞る意識を養うことができます。
ただしこれは「ある程度の相場観を養えてきた」「取引タイミングがわかってきた」などの感想を持つ上級者向けの方法となっていますので、初心者には向いていないという側面もあります。
エントリー設定することで起こる落とし穴3つ
反対に、エントリーの回数を設定することで起こる落とし穴は以下の3つです。
・ プレッシャーで無理やりエントリーする
・ エントリーのハードルが上がる
・ 経験値が不足する
エントリーのハードルが上がる(少ない回数であると、本当にエントリーしていいのか様子を見てしまい、チャンスを逃すことも)
経験値が不足する(初心者の場合、どうしても取引の経験が不足する、相場を見る時間も少なくなる、取引の中で学べることもかなり多い、その成長速度は取引回数の制限で遅くなってしまう)
それぞれ初心者で陥りやすいような落とし穴となっています。
プレッシャーで無理矢理エントリーする
エントリー回数を設けることで「あと今日は何回エントリーしないとダメだ」と思い、無理矢理エントリーしてしまうケースが発生してしまいます。
回数制限を設けることで、逆に回数のみに意識が集中して思考が偏りやすくなり、メンタルもブレやすくなってしまいます。
「本気で稼ぎたい」「勉強していきたい」と真面目に取り組むからこその弊害ともいえますね。
冷静にエントリーする目的で回数を儲けているのに、冷静さが損われてしまっては元も子もありません。
このケースは、以下のようなミスが原因で発生してしまいます。
・ エントリー回数を多めに設けてしまった
・ チャンスが少ない相場(初心者には難しくエントリーできない相場)のことを考えていない
エントリーのハードルが上がる
こちらは、エントリー回数をかなり少なくしてしまうことで発生する落とし穴です。
エントリーの回数が限定されることで、恐怖心が上がりハードルが上がってしまうという側面もあるのです。
少ない回数で設定してしまうと、チャンスが目の前に来たときに以下のように考えて様子見をしてチャンスを逃すリスクも考えられます。
・ 「本当にエントリーしていいのか」
・ 「もっと良いエントリーポイントがあるのではないか」
もちろん投資において慎重になるのは大切ですが、慎重になりすぎると全くエントリーできず、結果として増えも減りもしない現状維持のままとなってしまいます。
経験値が不足する
経験値がエントリー回数を設定することで、取引の回数も減り経験値が不足してしまいます。
これは、最も初心者に悪影響を及ぼす大きな落とし穴といえるでしょう。
初心者の場合どうしても取引の経験が浅く相場を見る時間も少ないため、考察力を養っている途中であるという方がほとんどです。
そんな中で取引を制限してしまうと、学ぶ機会もかなり少なくなってしまうのです。
イメージとしては「知識としては知っているが、実際に取り組んだことがない」という”頭でっかち”の状態ですね。
取引の中で学べることはかなり多いので、成長するきっかけを取引回数の制限で少なくしてしまうのはもったいないです。
もちろん取引回数を無理に増やし、損失を被る必要はありません。
自分が勝てると思ったタイミングでエントリーをして、勝敗に関わらずその結果を考察して次のエントリーに活かすという意識が重要なのです。
この貴重な考察の回数をエントリー回数の制限は必然的に少なくしてしまうので、かなり成長速度が遅くなり、初心者にとってデメリットといえるでしょう。
回数を決めるべき?
ここまでエントリー回数を決める強みと落とし穴を紹介してきましたが、結論としてエントリー回数は決めなくて良いです。
あくまでも回数は目安として捉えて「今日はエントリー回数が多く、チャンスが多かったんだな」などと大雑把に認識する程度で問題ありません。
回数を決めなくても問題ありませんが、回数よりも資金コントロールの方がかなり重要になってきます。
前述したように、取引の中で学べることもかなり多いので「取引回数を限定する = 成長速度の阻害」につながります。
しかし、むやみやたらに取引回数を増やしてしまうと損失が増えてしまいますよね。
そんな時、損失を完全な回避はできませんが、資金管理を徹底することで損失額を抑えられます。
そのため、かなり資金コントロールが重要なのです。
つまり、回数を制限するよりも先に資金コントロールを習得し、量よりも質を上げる意識を持ちながら取引をしていくようにしましょう。
・ 回数を決めるより、資金コントロールの習得が先
・ 量よりも質を上げる意識
もし回数を制限しないのであれば、国内バイナリーよりも海外バイナリーの方が相性がいいです。
国内バイナリーだと最短で2時間おきしかエントリーできず、エントリーできてもs1日10回程度などかなり回数が制限されてしまいます。
バイナリーオプションで成長したいと考えている方は、取引回数の制限がない海外バイナリーオプションを選ぶようにしましょう。
資金管理方法3つ
資金管理が大切と解説してきましたが、資金管理といっても何を具体的にすべきか分からない方も多いのではないでしょうか?
では資金管理方法を主に3つ紹介していきます。
ご自身に合った資金管理方法を選び、資金コントロール力を高めてくださいね。
単利パターン
一定額をかけ続けるシンプルな資金管理方法です。
ペイアウト率1.90倍、掛け金1万円、5回勝利した利益額は以下の通りです。
エントリー回数(回) | 掛け金(円) | 勝利金額(円) |
1 | 10,000 | 9,000 |
2 | 10,000 | 9,000 |
3 | 10,000 | 9,000 |
4 | 10,000 | 9,000 |
5 | 10,000 | 9,000 |
最終的な増加額は4万5,000円です。
1回1回の掛け金の増減を考えなくて良いシンプルさが魅力で、初心者向けといえるでしょう。
最初は最低金額からスタートし、自分の勝率を高めていき、勝率が上がれば徐々に取引金額を増やしていくというイメージです。
複利パターン
「全体資金の◯%をかける」などと決めて、元手に応じて掛け金が増えていくような運用資金管理方法となっています。
ペイアウト率1.90倍、10万円の10%を掛け金とし、5回勝利した利益額は以下の通りです。
エントリー回数(回) | 掛け金(円) | 勝利金額(円) |
1 | 10,000 | 9,000 |
2 | 10,900 | 9,810 |
3 | 11,881 | 10,692 |
4 | 12,950 | 11,655 |
5 | 14,1157 | 12,704 |
最終的な増加額が5万4,000円で、単利よりも1万円以上多くなります。
ただし資金の10%をかけると決めておいても、勝利していくと全体の元手は1万円、10万円、100万円と増えていきますよね。
そのため%など比率を減らし、調整を行う必要があるので注意が必要です。
ちなみに複利は、金融庁の資産運用シミュレーションでも使われていますよ。
利益のオレンジ部分が多くなっているのがわかりますね。
これが複利運用の力、といえます。
掛け方参考パターン
単利と複利以外にも、ある一定の条件を反映して掛け金を増減させていくような資金管理方法も存在しています。
パーレー法、モンテカルロ法などそれぞれ独自の掛け方があるので、勉強が必要ですので上級者向けとなっています。
しかしそれぞれの強みを活かした資金管理方法を選べるので、カスタマイズ可能といえるでしょう。
取引にある程度慣れてきたら、こちらの方法や他の書き方を活用しながら自分なりにの資金管理方法を開拓してみて言ってみてください。
まとめ
今回はバイナリーオプションのエントリー回数について紹介していきました。
結論として、エントリー回数は決めなくて問題ありません。
取引を重ねて相場の感覚が掴んで勝てるタイミングなどが分かってくれば、取引回数を減らし、質を格段に上げる戦略もよいでしょう。
ただこれは上級者になってから選択肢に加える、という認識で考えておくことをおすすめします。
初心者のうちは「経験不足に陥りやすい」「エントリーのハードルが過剰に上がる」「回数にプレッシャーを感じる」などの落とし穴につまづきやすくなります。
そのため、回数を限定せず学ぶことに注力し、量よりも質を上げて資金コントロールを重視しながら取引するようにしましょう。
ただ資金管理の練習をする際に、実際のお金をかけて損する必要はありません。
無理やり資金を投入して練習しても、モチベーションが下がる可能性がありますし、負けを取り返したいと焦って逆効果です。
まずはデモ口座を用いて、お金を減らさない環境を活用しながら資金コントロールについて学んでみてはいかがでしょうか。