バイナリーオプションで取引する際、どのような勉強をすべきか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
様々な勉強方法がある中で、実はバイナリーオプションを勉強する際にFXの勉強することで、多面的な考え方ができるようになるのです。
そこで今回はバイナリーオプションの実力をつけていきたい人に向けて、FXを勉強するメリット・デメリットを紹介していきます。
また勉強する方法についても、紹介しているのでぜひ最後までご覧ください。
・ FXの勉強をすることで、相場の方向性やエントリータイミングを知れる
・ バイナリーオプションだけでなくFXの勉強も知ることで、視野が広がる
バイナリーオプションの勉強法
バイナリーオプションの勉強法ですが、以下のように様々な方法が挙げられます。
・ 書籍を読んで学ぶ
・ サイトを見て学ぶ
・ バイナリーオプションのオンラインサロンに参加して学ぶ
・ 個人でのコンサルティングで学ぶ
これらは全てバイナリーオプションについての勉強方法ですが、実はFXについて勉強することでバイナリーオプションの実力を上げられるのです。
バイナリーオプションとFXの関係
なぜFXについての勉強はバイナリーオプションに役立つのかについては、両者が根本的に同じだからです。
以下の判断を、ドル円やユーロドルなど同じチャートを元に判断していきます。
・ バイナリーオプション:現在の価格より判定時刻での価格が上か下かを判断
・ FX:上か下かを判断した上で、変動幅も判断
つまり判断する範囲はFXの方が広いものの、判断している内容は大して変わらないというわけですね。
「上下の方向 + どこまで動くか」を判断するFXを学ぶことで、投資に関する広い範囲を網羅しているとも言いかえられます。
そのため、FXの知識の一部分を活用して「上下の方向」のみを判断するバイナリーオプションにも使えるのです。
FXの勉強をするメリット2つ
紹介してきたようにバイナリーオプションの勉強にFXの勉強は重要となってきます。
絶対にFXの勉強をしなければならないわけではありません。
しかしFXの勉強していた方がバイナリーオプションでも有利になるといえます。
FXを勉強する主なメリットは以下の2つが挙げられます。
・ 相場の環境を知れる
・ 視野が広がる
バイナリーオプションでしっかりと取引をして実力を上げていきたい人にとってはメリットといえるでしょう。
相場の環境を知れる
FXの勉強をすれば、大きな目線でトレンドなど相場環境を知ることが可能です。
「相場がどのように動いているか」をトレンドと呼び、相場の方向性がわかることで相場の状況が瞬時に把握しやすくなりますよ。
たとえばFXにおいて相場の方向性を知れる「移動平均線」という指標はバイナリーオプションにも使えます。
バイナリーオプションは上か下かを判断する取引ゆえに、どちらに動くかだけを知ろうとすると視野が狭まりやすくなります。
上か下のどちらに動くか、だけではなく今までの流れの把握と今後の動きの予測を知った上でエントリーしなければ、本当の意味で相場の流れを把握できたとはいえません。
そのため、FXで現在ではなく前後の相場環境をチャートやテクニックで知ることは重要といえるでしょう。
視野が広がる
バイナリーオプションだけの知識より、FXなど様々な知識を増やしておくことで相場を多面的に見れるようになります。
FXなどを勉強すれば、以下のような判断が可能になります。
・ 各通貨ペアの動き方から、世界情勢を理解できる
バイナリーオプションでも不可能ではありませんが、FXの方が各通貨の強弱から為替全体における各国の立ち位置を知ることができます。
もし米ドル・ユーロ・日本円などを比較して、米ドルが為替全体で下落傾向とわかった場合、直近でドル円が上昇しそうでも避けておいた方が無難ですよね。
このように視野を広げて判断することがFXの勉強していれば可能になるのです。
FXの勉強をする際の注意点2つ
これまでFXの勉強で相場環境を知ったり、視野を広げたりできると紹介してきました。
ただFXの勉強をする際には、以下のような注意点がいくつか存在しています。
・ バイナリーオプションとの違いを理解する
・ ノイズの影響が大きい
それぞれ念頭に置いた上で勉強するようにしましょう。
バイナリーオプションとの違いを理解する
FXの勉強をしていても、最終的に取引するのはバイナリーオプションです。
そのためFXとバイナリーオプションの違いを理解して勉強しなければなりません。
たとえばバイナリーオプションはFXと違い、決済される時間があらかじめ30秒〜1日など固定されています。
そのため、エントリーが短期取引前提になるので、短期取引に合わせて戦略を考えなければなりません。
ノイズの影響が大きい
バイナリーオプションはFXよりもノイズの影響がより大きくなることにも注意しておきましょう。
ノイズとは相場トレンドが出ている際、トレンドとは反対方向に動く小さな反発のことを指します。
例えば上昇中に一時的に小さく下落して再度上昇したケースでは、丸で囲んだ部分がノイズとなりますよ。
このノイズはFXでも発生しています。
ただ、エントリー中にノイズが発生しても決済するタイミングを伸ばせば、FXではノイズの発生タイミングでの決済は避けて影響を最小限に抑えることができます。
しかしバイナリーオプションではそうはいきません。
バイナリーオプションでは判定時刻になると強制的に決済されてしまうので、ノイズ発生中に決済されるケースがあるのです。
そのためノイズの影響が大きくなることを念頭に置きながら勉強を進めるようにしましょう。
バイナリーオプションの勉強方法
バイナリーオプションで勝率を上げるためにFXの勉強をしたいといっても、どのように勉強を進めていくかわからない方も多いのではないでしょうか?
そんな方に向け主な勉強の流れを紹介していきます。
・ STEP1:バイナリーオプションについて知る
・ STEP2:バイナリーオプションのデモトレードをやってみる
・ STEP3:FXの勉強をする
・ STEP4:再度バイナリーオプションのデモトレード
・ STEP5:実践
先にバイナリーオプションを理解しておくことで、FXの勉強時に「この情報はバイナリーオプションで活かせそう」と比較しながら勉強できますよ。
STEP1:バイナリーオプションについて知る
まずはバイナリーオプションについて理解をしましょう。
上か下か判断する投資といっても、最初にその仕組みをしっかりと確認しておくことが大切ですよ。
バイナリーオプションは判定時刻と呼ばれる時間軸を選んで、判定時刻においてエントリー価格よりも上か下かを判断する投資です。
もし予想が当たれば、ペイアウト率に掛け金をかけた金額がキャッシュバックされ、予想が外れるとそのまま掛け金は没収です。
たとえば1万円を掛け金として、ペイアウト率1.90倍の場合、キャッシュバックされるのは1万9,000円となりますね。
また取引できる時間は為替相場の取引時間に合わせて変動し、基本的に平日24時間のみで土日は取引できないので注意しておきましょう。
STEP2:バイナリーオプションのデモトレードをやってみる
大まかな仕組みがわかれば、次にバイナリーオプションのデモトレードをやってみましょう。
実際に操作ができなければ、イメージしにくいですよね。
ハイローオーストラリアなど有名なバイナリーオプション業者のサイトならデモ口座を使って、トレード練習ができるので活用してみましょう。
登録せずに使えますが、後々取引する場合は口座開設をしておいた方がスムーズなので、登録だけ済ましておくのがおすすめです。
メールアドレスとパスワードを入力すれば、無料で登録できますよ。
リアルにお金を入金しなくとも、仮想空間上のデモ口座内の通貨を使って本番さながらの取引が味わえます。
勝ってもお金はもらえませんが、負けても自身の損失ではないのでゼロリスクといえるでしょう。
さらに使われているレートは本番のものです。
もしも資金がゼロになってもキャッシュクリアを行えば再度デモ取引を開始することができるので、何度もやってみて感覚を掴んでみてください。
デモトレードができる業者については、こちらの記事で紹介しています。
どれも登録は無料なのでぜひ参考にしてみてください。
STEP3:FXの勉強をする
ここでようやくFXの勉強を開始しましょう。
バイナリーオプションでデモトレードをした後、すぐ入金をするのではなく一旦FXの勉強を挟むことで視野を広げた状態でリアルマネーでの取引を開始できます。
さらにバイナリーオプションでデモトレードをやって、ある程度仕組みがわかっている状態であれば、FXで学んだ時の吸収度合いもかなり変わります。
FXとバイナリーオプションを比較しながら知識をインプットできるので、かなり視野が広げられますよ。
FXの勉強に関しては、書籍やサイトを確認しましょう。
FXの仕組みを詳しく知る必要はなく、ファンダメンタル分析とテクニカル分析をそれぞれ分けて勉強するのがおすすめです。
具体的な勉強方法は以下の通りです。
・ 通貨ペア2カ国の政策金利、ニュース、GDP、雇用統計、消費者物価指数を調査
・ 経済指標発表前後の動きを知る
・ 相場全体の方向性がわかる指標(移動平均線、MACDなど)について学ぶ
・ 相場の過熱感のわかる指標(RSI、ストキャスティクスなど)について学ぶ
STEP4:再度バイナリーオプションのデモトレード
FXの勉強を行い、理解が深まってきたら再度バイナリーオプションのデモトレードをやってみましょう。
まずはファンダメンタルズ分析で、為替相場や世界の金融状況の方向性を確認します。
そして重要な経済指標によって相場変動がありそうであれば、一旦取引するのを避けましょう。
問題なさそうであればテクニカル分析を使って「直近の相場がどのように動くか」「現在の相場の方向性はどちらか」をチェックしてトレードしてみてください。
バイナリーオプションのサイト上では指標を表示できずにテクニカル分析が行えないので、MT4・MT5などの分析ツールを見ながら取引するのがおすすめです。
STEP5:実践
デモトレードで利益が出てきたら、入金していよいよ実践開始です。
ただし最初から金額を入れすぎないようにして、少額投資を心がけましょう。
少額で負けてしまっても成長した後に取り戻せば良いので、焦らずじっくり進めていきましょう。
取引前のチェックポイント3つ
取引前に確認すべき以下のチェックポイントを知っておきましょう。
・ 相場の方向性
・ 上位足と下位足の一致性
・ ボラティリティ
FXの勉強といってもかなり広範囲になります。
そのため3つが知れる勉強をすることで、勉強のしやすさや効率も高まりますよ。
相場の方向性
取引時には、相場が「現在どのように動いているか」を判断するようにしましょう。
FXの勉強時にはトレンドライン、移動平均線などを勉強することで知れますよ。
上記の画像のようにそれぞれ表示させてみると、どちらもはっきりと上昇していることが判断できますよね。
このように相場の方向性を知れる指標を中心に学習していきましょう。
トレンドラインについては、以下の記事で紹介しています。
バイナリーオプションでも使いやすい技術なので、ぜひ勉強してみてくださいね。
上位足と下位足の一致性
エントリー前には上位足と下位足が、両方とも同じ方向性を示唆しているかを判断するようにしましょう。
上位足とは時間軸が長めのローソク足、下位足は上位足よりも時間軸が短めローソク足を指します。
そのため、それぞれの時間軸でよって指しているローソク足が変わるので注意しておきましょう。
たとえば、5分足と30分足では5分足が下位足・30分足は上位足で、もし30分と4時間足なら、30分足が下位足・4時間足は上位足です。
FXの勉強で方向性を知る場合、前述したようにトレンドラインや移動平均線で相場ごとの方向性がわかります。
そのため、その判断を2種類のローソク足で行うようにすればいいというわけです。
上位足と下位足が同じ方向なら、その方向に動きやすいと判断してエントリーがしやすくなりますよね。
たとえは以下の画像では、上位足は徐々に下落しつつあります。
下位足でも大きく下落しており、Lowエントリーをしやすいと判断できますよね。
もし上位足は下落、下位足は上昇を示唆しているのに「High」エントリーをしてしまうと、いずれ下落しそうなのに上昇の判断をしていることになってしまいます。
ボラティリティ
バイナリーオプションではボラティリティ(相場変動)の大きさが重要になります。
バイナリーオプションでは、引き分け負けがあるのでボラティリティが大きい方が有利ですよ。
ただしボラティリティが低いと、相場自体は安定しているので分析しやすいというメリットもあります。
チャートを複数確認してみて、ボラティリティの大小を確認してから取引するようにしましょう。
まとめ
バイナリーオプションにおいて、FXの勉強を行うことで相場の方向性などを多面的に確認できます。
バイナリーオプションだけにこだわらず、FXまで視野を広げて勉強してみてはいかがでしょうか。