2022年7月8日に日本ではショッキングな事件が発生しました。
安倍晋三元総理が襲撃され、逝去されたのです。
日本中に震撼が駆け巡り、悲しみの渦に包まれています。
最初に安倍晋三元総理に謹んで哀悼の誠を捧げ、心からご冥福をお祈りいたします。
今回の事件は、日本だけでなく世界中が深い悲しみに包まれた許しがたいものです。
SNSでも事件に関する情報と距離を置く方の姿も多く見受けられました。
普段トレードしている方も、事件発生後はメンタルに悪影響及ぼしたことではないでしょうか。
本記事では安倍晋三元総理が銃撃された事件の概要と、発表後の各相場状況をまとめて解説していきます。
・ 安倍晋三元総理の銃撃事件の概要は?相場への影響は?
・ 想定外の事態が起こった時の取引の注意点を知りたい
・ リスク管理方法は?
上記のような方向けに解説しています。
前提として、基本的にショッキングな事件発生後のバイナリーオプション取引は推奨していません。
しかしどうしても取引したい方や、想定外の事態が起こった場合の対応を知りたい方は参考にしてみてください。
・ 安倍晋三元総理の銃撃事件について
・ 事件発生後の各相場状況
・ バイナリーオプション取引への影響
・ 想定外の事態への対処法とリスク管理方法
本記事は非常にセンシティブな話題に言及していくこととなりますので、ご注意ください。
安倍晋三元総理銃撃事件の概要
最初に安倍元総理が銃撃された事件の概要を紹介していきます。
ニュースでは改造された散弾銃で元海上自衛隊の男に安倍晋三元総理(67)が銃撃されたと報道されています。
当時の状況として、安部元総理は参議院選挙の自民党候補の応援のため、奈良県へ来県していました。
2022年7月8日午前11時30分ごろに、奈良市の近鉄大和西大寺駅前での応援演説中、背後から銃撃され、すぐにドクターヘリで県立医大付属病院に運ばれました。
心肺停止状態が報じられ、同日午後17時3分ごろに死亡が確認されました。
その後行われた医師による会見で安倍元総理の死因は、失血死と説明されました。
警察庁は当時の警備状況が不十分で、後方から迫ってきた犯人からの銃撃を防げなかったこと、広報の警備不十分であったことを認めた上で、今後の警備体制や配置方針を見直しを示しています。
事件直後の混乱した現場状況を撮影した写真や動画がインターネット上に挙げられ、映像を目にした方も少なくありませんでした。
岸田総理は安倍元総理の国葬を2022年9月27日に東京の日本武道館で行うことを決定しています。
犯人について
犯人は元海上自衛官の山上徹也容疑者(41)で、その場で殺人未遂の容疑で現行犯逮捕されています。(その後、殺人容疑で逮捕、書類送検されています。)
犯行動機として、母親が追い込まれるきっかけとなった宗教団体「旧統一教会」への恨みがあり、団体と関わりがあると思った安倍元総理を襲ったと供述しています。
外国の反応
アメリカやヨーロッパの各種メディアでも安部元総理が襲撃されて死去したことが報じられ、各国の首脳が声明を次々と発表しています。
・ トランプ前大統領(アメリカ)「非道な残虐行為、全世界にとって衝撃的な損失」
・ バイデン大統領(アメリカ)「彼を知るすべての人にとっての悲劇」
・ ショルツ首相(ドイツ)「深い悲しみをおぼえる」
・ ジョンソン首相(イギリス)「信じられないほど悲しいニュース」
・ ドラギ首相(イタリア)「日本そして国際政治において偉大なリーダーだった」
・ 習近平国家主席(中国)「深く悲しみ残念に思う」
・ プーチン大統領(ロシア)「偉大な政治家の命が犯罪者の手によって奪われた」
・ 蔡英文総統(台湾)「言葉にならないほどのショック」
・ ユン・ソンニョル大統領(韓国)「尊敬される政治家を失った遺族と日本国民に哀悼の意を伝える」
世界でも発生直後に緊急ニュースとして報じられ、訃報が伝わると悲しみに包まれていました。
相場への影響は?
安倍元総理が襲撃されたとのニュースが伝わったのをきっかけに、全体的に相場は一気に不安定な動きを見せるようになります。
日経平均株価の動き
日経平均株価は安倍元総理の襲撃事件が伝わったことで、上昇の勢いが失速しました。
東京株式相場の取引時間は、前場(午前9時から午後11時30分)と後場(午後12時30分から午後15時)に分けられています。
事件発生時の午前11時30分ごろは、ちょうど午後12時30分までの昼休憩に入っていたので、後場の寄り(開始)時に大きく値が動いています。
この日の日経平均株価は、午前中は前日より値上がりしていました。
しかし相場にも市場参加者の混乱が反映され、上昇していた株価は失速しそのまま取引を終えています。
外国為替市場の動き
外国為替相場では大幅な下落が見られました。
午前中は1ドル136円台で取引されていたドル円ですが、事件が報道されたことをきっかけに、1ドル135円台前半まで大幅に下落しています。
相場はリスク回避で、円買い・ドル売りで反応しています。
不測の事態に対処しようと資金を移動される相場参加者の動きが目立ち、円高が進行する結果となりました。
バイナリーオプションにはどう影響?
安倍元総理の襲撃事件はバイナリーオプションにも影響を与えています。
なおバイナリーオプションは現在価格が判定時刻よりも上か下かを判断するような取引なので、相場が乱高下しても損失と利益は限定されています。
そのため、本記事での影響は損失を加速させるような影響と同義ではなく、チャート上の値動きに影響を与えていることを意味します。
襲撃事件が発生した後の外国為替市場での値動きは、バイナリーオプション取引を行う際のチャートにも反映されました。
FXとバイナリーオプションの取引形態は違うものの、取引している通貨ペアは同じです。
そのため、バイナリーオプションでも全体的に円高が進行するような値動きとなりました。
円安と円高、リスクオンとリスクオフなどについてはこちらの記事でわかりやすく解説しています。
想定外の事態が起こった時の対応は?
バイナリーオプションで取引をしている際に、今回のような想定外の事態が起こった場合の対応は大きく分けて2つ挙げられます。
・ 取引を控える
・ どうしても取引する場合、分散投資を心がける
それぞれ紹介していきます。
取引を控える
今回のような事件以外にも想定外の事態が事件自体が起こった場合は、取引を控えるのが1番有効な方法です。
想定外の事態では相場の不安定さが目立ち、通常のテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を活用しづらくなります。
その上、市場参加者の思惑によって価格動向が決まっていくため市場参加者の動揺も相場は反映します。
つまり、普段よりも格段に予測が難しくなるのです。
また今回のようなショッキングなニュースの場合、自分自身のメンタル面にも悪影響を与えかねません。
衝撃的な現場の様子が報道され、少なからずメンタル面に影響を及ぼした人は少なくないはずです。
トレードには健全な精神状態が必要不可欠であり、不安定な状態だとトレードをしても成績は上がらないことが多いです。
動揺して意図しない取引をしてしまったり、いつもなら行わないミスをしたりするなど損失を拡大させる行動を取ってしまう危険性があります。
そのため、自分のメンタルが安定するようになるまで取引を控えた方が良いのです。
もし既にエントリーしていた場合は、転売機能などを使って手仕舞っておくのが良いでしょう。
取引したい場合は分散投資を心がける
どうしても取引したいと考える場合は、いつも取引する銘柄だけに固執せず、分散して取引するようにしましょう。
特に、ニュース対象外の通貨ペアを選ぶのがおすすめです。
例えば、オーストラリアで想定外のニュースが起こった場合は以下のような銘柄を避けることになります。
・ 対象国:豪ドル/日本円(AUD/JPY)、豪ドル/米ドル(AUD/USD)
・ 関連国:中国元/日本円(CNY/JPY)、カナダドル/日本円(CAD/JPY)
オーストラリア自体はもちろん、オーストラリアと影響のありそうな貿易関係のある中国や資源国通貨のカナダドルなどが関連する銘柄は避けておいた方が無難です。
ニュースを読み取って対象銘柄や関連銘柄を取引することも不可能ではありませんが、分析が甘いと損失を被ってしまう可能性もあります。
バイナリーオプションでのリスクの抑え方は?
バイナリーオプションで取引する際、相場には想定外の事態がつきものです。
そんな時でも以下のように予めリスクを抑えておくことを忘れないようにしましょう。
・ 少額分散投資
・ 自分が対処できる時間内で取引
・ 戦略や根拠を明らかにして取引
それぞれ紹介していきます。
少額分散投資
バイナリーオプション以外でも、投資の基本は少額分散投資です。
バイナリーオプションは500円~1,000円から取引できるため、少額投資を行いやすい環境が整っています。
また信用取引が可能な株式やFXと比較すると、自己資金以上の取引を行う心配はなく損失も限定されています。
取引金額を調整していれば、問題なく少額投資が行えるのではないでしょうか。
分散投資に関しては、取引する通貨ペアの選び方が重要になります。
例えばいつも米ドル/日本円のみを取引している人は、アメリカと日本のみ対象に取引を行っていると言い換えることができます。
もしアメリカや日本で何か不測の事態が発生すると、相場の判断がしづらくなってしまいますよね。
そこで、ドル円以外にユーロ/英ポンドなどヨーロッパ系の通貨も選択肢に入れておくことで、ドル円が取引しづらくなってしまってもすぐに別銘柄へ切り替えられるのです。
長期投資ができないバイナリーオプションでは、株式のように銘柄を分散して長期保有する本来の分散投資は行えません。
しかし、取引対象を限定しないことで想定外のリスクにも対処しやすくなります。
自分が対処できる時間軸で取引
何かあっても、すぐに自分が対処できる判定時刻を選んで取引するようにしましょう。
1時間しか取引時間が確保できないのに、4時間や1日取引を行ってしまうと、値動きが最後まで見れないまま自動的に取引が終わってしまいます。
いくらバイナリーオプションで利益と損失額が限定されているといっても放置して後から結果を確認する方法は、意図がない限りあまりおすすめできません。
チャートがどのように動き判定時刻に達したのかを確認することで、次の取引に向けた考察が行えるのです。
短い時間軸も選べるため、自分が確保できる取引時間に合わせて判定時刻を選んでみてはいかがでしょうか。
戦略や根拠を明らかにして取引する
自分がエントリーする取引戦略や根拠を明確化した上で取引するようにしましょう。
リスクを抑えるために、ギャンブル的に取引を繰り返していては損失が拡大するばかりで、トレードスキルも身に付かないことは明白です。
まだ自分の戦略や根拠が決まってないという方はこちらの記事なども参考に自分の取引戦略を決めてみてはいかがでしょうか。
なかなか決めきれない方は、デモ取引を活用しながら自分に合う戦略を決めていきましょう。
まとめ
今回は安倍元総理の襲撃事件の概要と相場状況、想定外の事態への対応方法などを紹介していきました。
・ 安倍晋三元総理の銃撃事件では、相場は円高傾向に
・ 基本的に無理な取引は避けて、日頃から少額投資を
・ 銘柄を限定しすぎず取引を行う
・ 不測の事態への対処法を予め決めておくのが大切
銃撃事件は許されざることで、国内外問わず大きな動揺が広がっていました。
当然、株式市場や外国為替相場、バイナリーオプションにも影響を与えています。
想定外の事故やショッキングな事件が起こってしまった場合は、一旦相場から離れてメンタルを落ち着かせることを優先しましょう。
相場自体も不安定な値動きが目立つことが多くなるため、無理に取引せず相場と距離をおくのも有効な戦略ですよ。
どうしても取引したい場合は、少額分散投資を意識して自分がすぐに対処できる判定時刻を選択ししていくのが大切です。
想定外の事態が起こった場合、取引する根拠や戦略を明確にしてトレードすることを心がけるようにしましょう。