バイナリーオプションで取引している方の中には「なかなか勝てない」という悩みをお持ちの方も少なくありません。
また「自分がエントリーしたら流れが変わる」という経験はないでしょうか?
これは上昇終わり・下落終わりが判断できずに「天井掴み・底掴み」をしていることが原因です。
この原因と対処方法について理解することで、流れが変わるタイミングで逆方向へエントリーしてしまったという事態を防ぎやすくなりますよ。
今回はバイナリーオプションで負ける理由の1つである、天井掴み、底掴みについてわかりやすく初心者向けに紹介していきます。
・ バイナリーオプションで、なかなか勝てない
・ 上昇終わりや下落終わりにエントリーしてしまっている
・ いつも自分のエントリーする方向と逆の方向に相場が動く
上記のような疑問をお持ちで、天井掴み、底掴みを避けたいという方はぜひ最後までご覧ください。
・ 天井掴み・底掴みをするのは、レジサポラインの把握漏れ・トレンドの判断ミスが原因
・ 防止策はダマシとトレンドの終わりを区別できるようになっておく
バイナリーオプションで負ける理由
まずバイナリーオプションで負ける理由を確認していきましょう。
負ける理由として以下の2つが挙げられます。
1. バイナリーオプションの仕組みがわかっていない
2. エントリーした方向と逆方向に相場が動いてしまう
バイナリーオプションの仕組みがわからないで取引してしまうと、負けてしまう原因になります。
「そもそもバイナリーオプションとは何?」など仕組みを理解したい人はこちらの記事で紹介していますので最初に確認をしておきましょう。
2つ目の自分がエントリーした後、逆方向に相場が動いて負けるというのは、バイナリーオプションを取引したことのある人が直面する悩みではないでしょうか。
この悩みが発生する要因はいくつかありますが、天井掴みや底掴みをしていると自分のエントリーした方向と逆の方向に相場が動きやすくなります。
天井掴み・底掴みとは
天井と底はそれぞれ以下を指し、上昇や下落の終わり際にエントリーしてしまうことが天井掴み・底掴みとなります。
天井:上昇の終わり際
底:下降の終わり際
つまり、バイナリーオプションにおいて天井掴み・底掴みは以下のエントリーを指しているのです。
天井掴み:上昇の終わり際で、Highエントリー
底掴み:下降の終わり際で、Lowエントリー
これらは既に上昇や下落の勢いが弱まっている状態なので、エントリーしてもその方向へ行かずに失速して逆方向に行きやすくなるというわけですね。
画像のように途中でエントリー(①)をすれば「まだ上昇が続きそう」と予想できますが、終わり際(②)になると上昇の勢いが失速しておりエントリーしても負けてしまうことがわかりますよね。
このように、上昇や下落の終わり際がわからずにエントリーして損をするのが初心者が陥りやすい罠なのです。
天井掴み・底掴みの原因
天井掴み・底掴みをしてしまう原因として、主に以下の4つが挙げられます。
・ 抵抗帯・支持帯の確認漏れ
・ 様子見をしすぎた
・ 急騰・急落に反応しようとした
・ ダマシとトレンド転換の区別がつかなかった
抵抗帯・支持帯の確認漏れ
抵抗帯(レジスタンスライン)と支持帯(サポートライン)は、チャート上の高値と安値をそれぞれ結んだラインのことを指します。
これらのラインにチャートが近づくと、反発するような動きを見せるという特徴を持っています。
たとえば、上昇していても抵抗帯へ近づいていれば「もう少しで抵抗帯で反落しそう」と予測できますよね。
つまり、上昇が終わってトレンドが転換するタイミングである天井付近の可能性が高いと判断できるのです。
上昇しているのに抵抗帯へ近づいている場合はエントリーしないのですが、抵抗帯や支持帯のチェック漏れがあると「まだ上昇するかもしれない」とエントリーして損をするリスクもあるのです。
様子見をしすぎた
初心者でよくある原因が、様子見のしすぎが挙げられます。
「最初からエントリーするのは怖いから、ある程度上昇・下落してからエントリーしよう」と考える初心者も少なくありません。
慎重になることは大切ですが、あまりに様子見が長いと上昇・下落の勢いが弱まってしまいます。
結果として、エントリータイミングには既に勢いが失速して天井・底だったというケースもあるのです。
急騰・急落に反応しようとした
エントリーをしていて急に相場が変動した経験はないでしょうか?
このような相場の急騰・急落は、普段と違う状況であることを示しています。
その際に、以下のような対応をしてしまうと天井や底掴みをしてしまうリスクがあります。
「急な動きにパニックとなり、いつもと違うエントリーをしてしまった」
「急落に合わせてLowエントリーしたが、直後に急騰した」
ダマシとトレンド転換の区別がつかなかった
以下のような、一時的な反落・反発をダマシと呼びます。
・ 上昇トレンドでの一時的な下落
・ 下降トレンドでの一時的な上昇
このダマシとトレンドの終わりの区別がつかないことも、天井掴みや底掴みをしてしまうの原因の1つです。
たとえば、ダマシによる下落と天井における下落は以下のように意味合いが異なります。
ダマシ:上昇トレンドでの一時的な下落 → まだまだ上昇の勢いあり
天井:上昇トレンドの勢いが弱まって、下降 → 上昇の勢いが弱まり、下落が活発化
この下落の区別がつかずに「まだ上昇するだろう」とエントリーし、結果的に天井掴みをするリスクがあるというわけです。
天井掴み・底掴みをしないコツ
天井掴み・底掴みをしないコツは、主に以下の通りです。
・ 抵抗帯・支持帯のチェック
・ 急騰・急落時の対応を事前に考えておく
・ トレンドの理解を深める
それぞれ紹介していきます。
抵抗帯・支持帯のチェック
抵抗帯と支持帯(レジサポライン)のチェックを怠らないようにしましょう。
これらの水準で相場が動きが変わりやすいため、エントリー前に「直近の高値と安値、それぞれ結んだ線が引けるか」を確認します。
さらに余裕がある人は、100円、200円などの節目も、抵抗帯や支持帯になり得る可能性もあるので見ておくと安心ですよ。
抵抗帯や支持帯は明確に決まっておらず変動するので、その都度判断しなければなりません。
後述するレジサポラインのチェック方法を参考にしながら、取引前には確認した上で確認しておきましょう。
急騰・急落時の対応を事前に考えておく
相場が急騰・急落したタイミングの対応を事前に考えておくようにしましょう。
予想外の動きをしたときにどれだけ冷静になれるかが、損をするか否かの境目となります。
・ エントリー中の急騰・急落時に「転売(判定時刻前にキャッシュバック)」をするのか
・ 予想した方向と逆方向に大きく動いたら、どうするのか
・ エントリーしてない時に、急騰・急落が起こったらエントリーをするのか
・ (する場合は、どの条件でエントリーするのか)
上記のように急騰・急落といってもエントリーをしている時、していない時のケースで複数対応を考えておく必要があります。
トレンドの理解を深める
天井掴み・底掴みの原因の1つとして、トレンドの終わりとダマシを混同するケースがあります。
そのためトレンドの理解を深めておくことで、ダマシかトレンド終わりかを区別しやすくなります。
トレンドの理解を深めておくことで、以下のようなメリットもありますよ。
・ ダマシに騙されにくくなる
・ 相場の終わりがわかる
・ 天井掴み・底掴みを防げる
・ トレンドの始まりを捉えやすい
トレンドの理解を深めるには、ダウ理論やトレンドラインなど様々な方法が挙げられます。
たとえば、ダウ理論を知っておけば「トレンドがどのくらい続きそうなのか」を判断するヒントにもなります。
ダウ理論についてこちらの記事で紹介していますので、興味のある方は確認してみてはいかがでしょうか。
具体的な取引方法
では、天井掴み・底掴みなどをしないコツを踏まえて、実際に取引していく方法を確認していきましょう。
STEP1:相場の方向性の確認
エントリーを行う通貨が決まれば、まずは相場の方向性を確認しておきましょう。
順番としては、取引する時間より長めの時間軸(上位足)、取引する時間軸(下位足)からが良いでしょう。
取引する時間軸が決まっていない場合、比較的長めの1時間・4時間・1日などのどれかから確認して、5分・15分・30分などをチェックしてみてくださいね。
その際に「上昇トレンド・下降トレンドが判断できるか」「トレンド転換サインは出ているか」などを確認しておくことで、天井掴み・底掴みを防げますよ。
・ トレンド:トレンドラインが引けるか、などで確認
・ トレンド転換:RSIの数値が70以上・30以下、などで確認
上記のようにトレンドラインを引いて確認してみてくださいね。
トレンド転換はエントリーサインとして使われているので、様々な判断指標があるので比較的判断しやすくなっています。
こちらの記事では、指標をまとめて紹介しています。
STEP2:レジサポラインのチェック
STEP1で相場の方向性が分かり、トレンド転換サインが出ていなければ、次に抵抗帯・支持帯(レジサポライン)のチェックしましょう。
相場の方向性の時と同じように、時間軸の長い上位足から確認してから、エントリーする時間軸などの下位足をそれぞれ確認していきます。
確認する際には、以下の問いを意識しながら見てみてくださいね。
・ 直近でチャートが反発・反落していた箇所はあるか
・ 高値、安値でそれぞれラインが引ける水準はあるか
・ 抵抗帯・支持帯・節目からチャートは離れているか
実際にチャート上でラインを引いて、チェックするのがおすすめです。
上記のチャートでは、節目の92.000や94.000、96.000でチャートが止まっていることが読み取れますね。
これらがレジサポラインであり、節目と考えられます。
STEP3:戦略の再確認
STEP2で抵抗帯・支持帯(レジサポライン)や節目を見て、まだそれぞれのラインに近づいておらず、反発・反落しそうにないことを確認できれば、次に戦略の再確認です。
エントリー前に、戦略をおさらいしておくことでエントリー中も冷静に取引を行えるのでおすすめですよ。
・ 何を根拠にエントリーするのか?
・ 転売(判定時間前に一部をキャッシュバックする機能)を使うタイミングは?
・ 急騰や急落時には、どのような対応する?
・ 追加でエントリーするのは、どのような時?
上記のような戦略を再確認して、事前にルールを決めておきましょう。
STEP4:資金管理
エントリーする戦略が決まれば、相場の状況と戦略を加味して金額を調整していきます。
もし事前に掛け金を一定にする、などの戦略を決めている方はその通りに行えば問題ないでしょう。
もし初心者で掛け金を決めていない方は、掛け金は最小金額で一定に設定しておくことをおすすめします。
慣れてくれば、リスクの低そうなエントリーの際には掛け金を大きく、リスクの高そうな時は掛け金を少なめにしたりするなどの調整をしてみてはいかがでしょうか。
STEP5:エントリー
戦略を確認し、資金額を決定すればエントリーを行いましょう。
あらかじめ決めた掛け金を入力し、上がると思えばHigh、下がると思えばLowのボタンを押して「今すぐ購入」をクリックすればエントリーしましょう。
その際に「今すぐ購入」の下にある「ワンクリック注文」を押しておけば、HighとLowのボタンを押せばすぐにエントリーできるようになっています。
STEP6:反省・改善
エントリーして、判定時刻以降には勝ち負けが分かります。
特に負けてしまった際にはエントリーノートをつけて、「なぜ負けてしまったのか」「どのような知識が必要だったのか」など反省をすぐに行いましょう。
以下がエントリーノートの記載例です。
・ 日時:20XX年 X月X日(月)19:10
・ 通貨名:ドル円
・ 判定時刻:5分
・ 取引単位:1,500円
・ ペイアウト率:1.90倍
・ 取引根拠:トレンド転換サインが出てなく、上昇していたためHighエントリー
・ 結果:上昇しきれず引き分け負けになった
・ 原因:RSIの数値が買われすぎを示していたのを見逃した
・ 対策:RSIなどの数値を確認しておく
必要な知識などがあれば、再度勉強をして少しでも勝率を上げられるようにしておきましょう。
まとめ
今回はバイナリーオプションで負ける理由としてよく挙げられる、天井掴み・底掴みについて紹介してきました。
天井掴み・底掴みの原因は、レジサポラインの確認漏れやトレンドとダマシの違いが区別できていないことが挙げられます。
そのためエントリーの際には、相場の方向性やレジサポラインなどを確認した上で取引するようにしましょう。