バイナリーオプションで取引されている方の中には「なかなか勝てない」と悩んでしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時に使っていただきたいのが4の法則です。
YouTubeで話題になっており、目にしたことがある人も少なくは無いのではないでしょうか。
この4の法則とはグランビルの法則のことを指し、グランビルの法則自体、 FXや株式投資などでも使われている有名な攻略法です。
グランビルの法則は4つの買いサインを4つの売りサインを見つけて取引する取引方法で、売買サインが多いことから「エントリーのサインが見分けにくい」という方でも取引ができる方法となっています。
今回はそんなバイナリーオプションの4の法則(グランビルの法則)についてわかりやすく紹介していきます。
・ 4の法則について
・ 実際に使う方法
・ 4の法則で勝てないタイミング
上記のポイントを知りたい方で、バイナリーオプション初心者の方はぜひ最後までご覧ください。
・ 4の法則はグランビルの法則のこと
・ 移動平均線とローソク足の位置関係を見て取引する方法
・ 時間軸は長めに設定すべき
4の法則とは
まず4の法則について紹介していきましょう。
4の法則とはそれぞれ4つの買いサインと売りサインを見つけて、そのサインが出現したタイミングで売買をする方法のことを指します。
そもそも4の法則が有名になったのは、バイナリーオプション系のYouTuberらの発信がきっかけです。
バイナリーオプションの法則はカタカナが多くて覚えにくい名前がある中で、「4の法則」はキャッチーで印象に残りますよね。
グランビルの法則ともいわれ、多くのトレーダーが使っている方法となります。
バイナリーオプションにおいては、買いサインが出ればHighエントリー、売りサインが出ればLowエントリーをすることになりますよ。
グランビルの法則とは
では、グランビルの法則について簡単に紹介していきます。
グランビルの法則では移動平均線と実際の価格(ローソク足)との位置関係で4つのパターン分けを行い、相場の方向性を見極めて売買していくことになります。
1960年代にJ.E.グランビルと言う金融アナリストが提唱しました。
移動平均線とチャートの位置関係のもとに現在相場がどのように動いているのか、そしてこれからどう動いていくのいきそうかを予測するようになっています。
つまり相場の参加者がこれからどのような取引を意識して売買をしているかを読み取れるのです。
移動平均線は相場の方向性チャートを平均化し、1本の先にすることで相場の方向性を大きく読めるような指標です。
そのためグランビルの法則を使うには、現在の価格がわかるローソク足のチャートと移動平均線を表示させる必要があります。
グランビルの法則をバイナリーオプションで使うには
グランビルの法則をバイナリーオプションで使う際には、以下の流れで分析していくことになります。
1. 現在の価格がわかるローソク足を表示させる
2. 移動平均線を表示させる
3. 両者の位置関係を確認する
4. 後述する4つの買いサインと4つの売りサインをと照らし合わせる
5. どれかのサインが出現していればエントリーする
サインごとの細かな分析方法は後述しています。
まずは移動平均線を表示させ、グランビルの法則を使う準備を行いましょう。
移動平均線の見つけ方
移動平均線の見つけ方は、分析ツールを使って移動平均線を表示させればokです。
わざわざ計算して線を引く必要はありません。
お好きな分析ツールを使ってみてくださいね。
分析ツール名 | メリット | デメリット |
MT4、MT5 | 多くのトレーダーが使う | アプリダウンロード、設定必須 |
Trading View | ブラウザ使用可 | 価格反映に数分のラグ(ラグを消すには課金が必要) |
移動平均線の設定方法
ではそれぞれの設定方法を紹介していきます。
MT4
MT4、MT5であれば以下の方法で設定が可能です。
1. Mt 4の上側の「挿入」タブをクリック
2. 「インディケーター」「トレンド型」「Moving Average」の順でクリック
期間の設定は、デフォルトの20、適用価格はクローズのまま、スタイルはお好みの色に変更しましょう。
基本的に変更する必要はありません。
Trading View
Trading Viewの設定方法は以下の通りとなっています。
1. 上側の「インジケーター」をクリック
2. 検索窓で「単純移動平均」もしくは「SMA」と入力し、クリック
こちらも基準値そのまま、もしくは12で設定しておけば問題ありません。
移動平均線を右クリックして、設定を開き、パラメーターの期間で変更できます。
ローソク足の設定方法
お好きな分析ツールで移動平均線を表示させられれば、次に現在の価格がわかるローソク足を設定しましょう。
MT4は上部のバーにある、チャートの種類でローソク足を選択すればOKです。
Trading Viewもインジケーターの横にあるローソク足の絵が描かれたボタンを選択して、ローソク足をクリックすれば表示されます。
ローソク足は、白・黒、黄色・黒、青・赤を使うケースが多いので、見やすいように移動平均線の色を変えておきましょう。
筆者は普段、ローソク足と違う色に設定して使うことが多いです。
グランビルの法則の使い方
ではグランビルの法則の使い方を紹介していきます。
前述したようにグランビルの法則では4つの買いサインと4つの売りサインが出現します。
これらのサインを覚えて、サインが出たタイミングで売買をするような使い方となっています。
全く同じパターンになる事は稀ですが、位置関係に注目しながら計8つのサインを確認していってくださいね。
買いサイン
まずは買いサインを確認していきましょう。
1つ目
1つ目の買いサインは移動平均線が下がっていて、価格も下落して両者の乖離が大きくなっているポイントです。
「移動平均線から離れたローソク足は、再度移動平均線に戻ってくる」という性質を利用し、大きく乖離したタイミングでHighエントリーを行い、再度上昇を狙うようなポイントとなっています。
2つ目
次に2つ目の買いサインは下向きだった移動平均線が水平または上向きとなって、ローソク足が移動平均線を下から上に抜いたポイントです。
これは売り優勢の相場であったものの、徐々に新規の買いが入って買い優勢になりつつあることを示しています。
1つ目の買いサイン(大きく乖離したポイント)が出た後、移動平均線に近づいていれば、移動平均線も相場が開偏っていると読み取ることができます。
移動平均線が近づいてきたら2つ目の買いサインが出そうと待ち構えておくのが良いでしょう。
3つ目
3つ目の買いサインは移動平均線が上向きで、一時的に上昇していたろうそくが一時的に下がってきたポイントになります。
いわゆる押し目買いと言われるポイントで、上昇している合間に一時的に価格が安くなったタイミングで購入してその後の上昇狙う意図があります。
移動平均線は大きく上向きであることから相場全体の方向性はまだ上昇であることを確認しておくようにしましょう。
4つ目
4つ目の買いサインは移動平均線が上向きで、上昇していたローソク足が移動平均線に近づいた後に移動平均線を抜けることなく、再度反発して上昇したポイントが該当します。
3つ目の買いサインと似ていますが、3つ目は移動平均線を下に抜けており、4つ目は移動平均線に触れることなく上昇していると言う違いがあります。
売りサイン
次に売りサインを4つ紹介していきます。
買いサインと似たような内容なので、買いサインを理解していればスムーズに理解しやすいですよ。
1つ目
1つ目の売りサインは大きく移動平均線からローソク足が乖離したポイントです。
移動平均線から大きく離れていても、いずれ移動平均線の近くに戻ってくる性質を利用し、大きく離れたタイミングでLowエントリーを行います。
2つ目
2つ目は移動平均線が水平または下向きになりローソク足が移動平均線を上から下に割って、下落しているポイントとなります。
大きく乖離するほど上昇していたローソク足が相場参加者から急に売られ出したタイミングでエントリーすることになりますよ。
3つ目
3つ目は戻り売りを狙うポイントです。
移動平均線が下向きで、下落していたローソク足が一時的に移動平均線を抜くほど上昇した場面が該当します。
ここでは一時的に売られていた部分が買い戻されて、再度売られる箇所を狙えます。
移動平均線は下落傾向を示しているので、一時的に価格が上昇してもいずれ下がるだろうと言う意図のもとでエントリーをします。
4つ目
4つ目は移動平均線が下向きで、下落していたローソク足が少し上昇するも、移動平均線を上に抜けきれず再度下落しているポイントが該当します。
買いサイン同様、売りの3つ目のサインと4つ目の違いはローソク足が移動平均線を越えているか否かとなります。
実際に使う方法
大まかに4の法則について紹介してきましたので、次に実際に使う方法を紹介していきます。
エントリーの際には30秒や1分と言う短いチャートの表示は避け、15分以上の足を表示させることでグランビルの法則を確認しやすくなりますよ。
時間軸が短いチャートでも見かけない事はゼロではありませんが、時間軸を伸ばすことでノイズと呼ばれる顧客のブレを小さくして考察をしやすくすると言う意図があります。
最初は15分足など、短すぎないローソク足を選んでおくことがおすすめです。
まずドル円で確認していきましょう。
表示させている通り、先ほど紹介したグランビルの法則(1つ目の買いサイン)が出現しているのがわかりますね。
この箇所でエントリーを行います。
その直後に、2つ目の買いサインも出現していますよ。
4の法則で勝てない時
4の法則ですが勝てないケースも存在しています。
4の法則を理解して使ってみたはいいけれど勝てないと言う場合は、以下の3つのケースに回答している場合も考えられるので、実践前に念頭に置いておくようにしましょう。
経済指標発表と被っている
4の法則を使うタイミングで重要な経済指標が発表されるタイミングで使ってしまうと、予測できない動きをする場合があります。
経済指標の内容次第で大きく左右されてしまうので、上昇していたのに経済市場の内容がかなり悪かったことで一気に逆の動きを見せる可能性もゼロではありません。
そのため以下のような経済指標の発表タイミングは取引を控えておくようにしてください。
・ 雇用統計
・ 消費者物価指数(米)
特に経済指標の発表前にエントリーをして、経済指標の発表後に判定時刻が来るような取引は避けましょう。
他にも重要な経済指標を知りたい方は、こちらの記事で紹介しています。
判定時刻が短すぎる
判定時刻が短すぎるのも4の法則で勝てない原因の1つになります。
前述したように時間軸を長くすることでノイズの影響を少しでも少なくし、考察をシンプルにできます。
しかし判定時刻が30秒や1分など短すぎるとサインが出現してから、4の法則通りの動きをするまでに間に合わず勝てないことがあるのです。
例えばエントリーして5分後には上昇しているのに、1~3分後は一時的に下落してきているなどのケースでは、判定時刻を1分後に設定していると負けてしまいますよね。
だからこそ売買サインが発生してから予測される動きをするまでの猶予を確保することで4の法則を適用しやすくなるのです。
予測しにくい時間帯を選ぶ
こちらも経済指標発表時と似た原因となります。
つまり予測がしにくい時間帯で取引することで、予測不能な動きでエントリーしていて勝てないのです。
具体的に予測がしにくい時間とは、市場の開始と終了間際の時間帯が該当します。
以下がそれぞれの市場での取引開始と終了時間になります。
市場名 | 開始 | 終了 |
シドニー | 7:00 | 16:00 |
日本 | 9:00 | 19:00 |
ロンドン | 17:00 | 3:00 |
ニューヨーク | 22:00 | 7:00 |
上記の時間では取引が集中するため価格がどうしても変動しやすくなります。
相場の変動を活用して取引するなど、戦略がある以外の方は、なるべく避けておくことをおすすめします。
今回のグランビルの法則を使いたい場合はそれぞれ30分以上、余裕を持たせたい人は1時間以上時間をあけてから取引してみてはいかがでしょうか。
4の法則を使う注意点
4の法則を使う際には以下の2つの注意点を押さえておきましょう。
中長期向き
4の法則は中長期の時間軸向きの攻略法です。
前述しましたが判定時刻が短すぎると予測通りの動きをしにくくなってしまいます。
そのため15分や1時間、4時間など少し長めの判定時刻と相性が良くなるというわけです。
そのため、もし短い時間軸で取引をしたい場合、4の法則は精度が落ちることを念頭に置いておかなければなりません。
焦らない
取引する際に「サインが出現したからエントリーしなきゃ」と焦るのはやめましょう。
4の法則は買いサイン4つ、売りサイン4つ、計8つも売買ポイントがあります。
「様子見をしていて既に3つのサインを見逃してしまった」と言う場合でも、まだ同じトレンドには1つ、トレンド転換すればさらに4つのサインが狙えます。
エントリー出来ず、チャンスを逃したようで悔しいと思う気持ちはわかりますが、落ち着いてゆっくり機会を伺いましょう。
まとめ
今回はバイナリーオプションの4の法則、グランビルの法則について紹介していきました。
4の法則はYouTubeでよく紹介されており、移動平均線とローソク足の位置関係を見ることで合計8個の売買ポイントを確認できます。
相場の方向性を大きく捉えることができるので、RSIやMACDと呼ばれる一般的によく使われるオシレーター系インジケーターと組み合わせることも可能ですよ。
ぜひ4の法則をマスターして、相場の方向性と位置関係を確認しながらバイナリーオプションでトレードしてみてはいかがでしょうか。