アメリカ雇用統計は、“アメリカの労働省が毎月第一金曜”に発表される経済指標になります。
GDP世界一位アメリカ合衆国の雇用者数は、世界経済に大きな影響を与える為、世界中のトレーダーが注目して売買を行います。
トレーダーが売買を行うという事は、為替チャートにも大きな影響を与える為、FXやバイナリーオプションの取引チャンスになっています。
そんなアメリカ雇用統計(4月)を予想して、取引を行ってみたので、予想から実際のチャートの動きまでご覧下さい。
アメリカ雇用統計(4月) 予想の立て方
アメリカ雇用統計(4月)の予想の立て方ですが、3つのポイントがあります。
雇用統計自体がアメリカの経済に直結している事もあり、幅広く情報を仕入れる必要があるのですが、特に上記3つのポイントを抑えましょう。
アメリカ経済のニュース
アメリカ経済関連のニュースは、雇用統計を含め多くのトレーダーが注目しています。
今回影響してきそうなのが“アメリカ不動産のバブル崩壊”の可能性です。
アメリカの投資では、住宅を購入して中古住宅を高値で販売する事で資産を増やしていくものがあるのですが、近年の物価高騰やインフレ対策によって特に都市部での下落が進んでいます。
まだ雇用内容に強く影響するという訳ではないのですが、注目していきたいアメリカの経済ニュースです。
世界情勢
世界情勢もアメリカ雇用統計に影響してくるので、注目していく必要があります。
近年では、特にコロナウイルスの影響で雇用者数が大幅に減少した事が印象的ですね。
その他でもロシア・ウクライナ問題で天然資源の高騰から物価の上昇など、各国の経済に大きく影響するものもありました。
今回のアメリカ雇用統計(4月)に関して、強く影響するような変化はなかったのですが、経済に強く結びつくような変化には注目していきましょう。
先行発表の結果
アメリカ雇用統計には先行発表と言われる経済指標があります。
上記は雇用統計に紐づく経済指標として、トレーダーが注目しています。
先行発表の結果は、経済ニュースや世界情勢と違い、数値として影響があるので特に注目していきましょう。
実際の先行発表の結果は以下の通りです。
アメリカ雇用統計(4月)の予想をするにあたって、先行発表の結果は必須条件になるので、必ず確認をしましょう。
次は実際にアメリカ雇用統計(4月)の予想を立てていきましょう。
アメリカ雇用統計(4月) 予想
今回発表されるアメリカ雇用統計(4月)は、“アメリカにとってポジティブ(雇用者数が増加)な内容でドル買い(チャートが上昇)する”と予想します。
(引用元:https://fx.minkabu.jp/indicators)
まず雇用統計に影響しそうな経済ニュースや世界情勢の変化はなさそうです。
次に、先行発表の結果が、ISM非製造業雇用指数以外がポジティブという点になります。
そして注目したいのがADP雇用統計になります。
アメリカ雇用統計は“アメリカ合衆国の労働省”が発表する経済指標になるのですが、ADP雇用統計は“ADP社が発表している経済指標”になります。
会社の雇用調査になるのでADP雇用統計には公務員の数が含まれていません。
つまり労働省が発表する雇用統計には、公務員が含まれている為、ADP雇用統計の数値より多い傾向にあります。
その他に顕著なのが、新規失業保険申請件数が減少している点です。
失業保険の申請者が減っているという事は、離職者の数が減っているという事になり、アメリカの雇用に対してポジティブな内容となっております。
失業保険の内容から、アメリカ雇用統計と同時に発表される失業率も悪くないだろうという予想が可能となります。
アメリカ雇用統計(4月)はポジティブな発表内容になり、チャートが上昇していくと予想されるのですが、懸念されるのは“ポジティブな発表内容が折り込み済みだった場合”になります。
分かり切った発表内容の場合、チャートへの影響が弱く、少しでもネガティブな発表があった場合、ネガティブな内容の方にチャートが変動しまうケースがあります。
とはいえ、今回発表される雇用統計(4月)に関してはネガティブになる要素が見当たらないので上昇で取引をしていきます。
アメリカ雇用統計(4月) 発表結果と実際のチャートの動き
早速5月5日に発表された、アメリカ雇用統計(4月)の実際のチャートの動きを確認してみましょう。
チャートの中央部分が発表時刻の21時30分になります。
ご覧頂くと赤いローソク足が上に伸びているのが分かるかと思います。
つまり予想は的中した形です。
次に雇用統計の発表結果は以下の通りです。
アメリカ雇用統計、失業率、平均時給のすべてが前回発表と市場予想を上回りポジティブな発表内容となりました。
発表結果はネガティブな要素がまったくなかったので安心してチャートを眺めながら利益を出す事ができました。
まとめ
今回はアメリカ雇用統計で指標スキャルを行い、予想から取引結果までとなりましたが、指標スキャルはアメリカ雇用統計以外でも活用できる手法です。
どんな経済指標でも使えるうえに、チャートをずっと眺めている必要がないので、時間がない人でも予想できます。
指標スキャルで重要なのは、事前にどれだけ情報を集める事ができるかです。
集めた情報が多いほど、予想への根拠へつながるので、指標スキャルをする際は必ず事前に多くの情報を取り入れるようにしましょう。
ただし、“必ずしも経済指標の発表結果通りにチャートが動く訳ではない”というのを注意点として念頭におく必要があります。
トレンドの影響がチャートに色濃く反映されている場合、経済指標の発表が予想通りだったとしても、チャートに影響しないケースもあります。
為替相場に絶対はないので、その点だけ注意して指標スキャルを行っていきましょう。
指標スキャルにおすすめのバイナリーオプション業者
・ハイローオーストラリア
ハイローオーストラリアは、シンプルなプラットフォームで取引ルールも分かりやすいものになっています。
デモ口座も用意されているので、まずはデモ口座で指標スキャルを練習して、身に着けたら本番環境に移行して取引してみるのがおすすめです。